波・風・雨の南三浦 〜菊名から横瀬島〜

P6260001.jpg 今日の天気は一日中曇りで、南西の風4〜5m/s、毘沙門湾で南からの波0.5m。
ただし、15時頃から風が強まる予報。
これなら早めに三浦海岸を出艇し、サクッと横瀬島で昼飯を食って引き返して来れる。
夜には、7月の知床エクスペディションに遠征することになった友人の壮行会があるので、遅くても14時半には戻りたい。
しかし、ウィスパーを組み立てている時から、なんとなく雲行きが怪しい。
海もどんよりしているし海水も土色。
いまいちテンションが上がらないが、とりあえず出艇。

金田湾 イケス 金田湾には沢山のイケスがあり、支柱の上にはカモメやトンビが休憩している。
鳥と目が合うくらいまでそっと近づけることもあるが、だいたいはこんな感じで飛び去ってしまう。
カモメが何を食べているか知らないが、イケスの中にいる魚(イワシ?)にとっては見張られている感じで戦々恐々だろう。
海はまだ静か。

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雨崎。
いつもより濁っているが、それでも深緑の水が海岸の木々に映えて美しい。
今日はここで傘貝を調達し昼飯で食ってやろうと思っている。
干潮の時間帯なので傘貝は簡単に見つかり、念のためクーラーバッグに冷蔵。
剣崎方向は相変わらずどんよりしているが横瀬島まで約1時間。
お昼前には着きそうだ。
海はまだ静か。

P6260009.jpg 予想通り大浦海岸を過ぎた辺りから、うねりが大きくなってきた。
この後、剣崎の手前から毘沙門湾の辺りまでは、左前からくるうねりを乗り越えながら進む。
釣り人が沢山いるが、こんな日にカヤックを漕いでる奴は物好きとしか見えないだろう。
ちなみにうねりの中では余裕が無いので写真は撮れず。

横瀬島 干潮の横瀬島に上陸。
案の定誰もいない。
天気がどんよりしてても、ここの写真だけは南国に見えるのが不思議。
とりあえず天気予報をチェックすると、思ったよりも早く風が強くなるらしい。
夜の会もあるし…、早めに昼飯を済まして戻ることにする。
雨崎で採ってきた傘貝(マツバガイ)はみそ汁か塩茹でにすると旨いらしいので、塩ラーメンに投入。
茹で上がった貝は思ったよりも身が小さくなってしまったので、次回からはもっと大きいやつを採った方が良さそう。
こりこりした食感で旨い。

12時半に横瀬島を出艇。
大きな釣り船が波にぐらんぐらんに揉まれながら続々と松輪漁港に帰ってくるので、うねりの中を何艇もやり過ごす。
帰りは、右後ろからうねりが押し寄せるので気が抜けない。
雨崎を通過し、後はだらだらと出艇場所の三浦海岸まで戻るだけ…と思ったら、思いのほか南西の風が強くなり、進路が定まらない。
未熟さを痛感する。
ヘロヘロになりながら帰り着いたと思ったら雨。
またまた雨中の撤収。

知床壮行会には予定通りに到着。
餞別にナルゲンのフラスコボトルをプレゼントした。
バーボンを入れていくと言っていたが、 350mlなんて停滞が続いたらあっという間に空になってしまうだろう。
ただ、新谷さんから指定された荷物の量は、テントを除いて15リットルの ドライバッグが2つ。
でっかいボトルなんて持って行けないか…。
ともかく、知床の海を楽しんできてほしい。
(photo:μTough)

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友人は、「110回目の知床」に遠征する。