地域振興・地域発展って何だろう

沖縄北部にある大宜味村は日本一長寿の村。
村のWebサイトには、このように書いてある。

"ようこそ、長寿日本一大宜味村のホームページへ。
本村は沖縄本島の北部に位置する、人口3,500人の村です。
4つのキーワード「長寿の里」「芭蕉布の里」「シークヮーサーの里」「ぶながやの里」を掲げ、「豊かで住みよい、明るく健康で、文化的な村」を目指しています。
大らかな自然と人情に育まれた、「長寿と癒しの里」を、あなたも体感してください。"

なかなかいい所のように見えるが、その村では大規模ダムと珊瑚礁の埋め立て事業が進行中である。

大宜味村 21世紀の展望 --大保ダムと村おこし--
(平成13年村広報より)
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/6097/umetate/gaiyo1.html

ダムは県全体としての「水資源の確保」で必要らしい。
沖縄には現在12のダムがあり、これから建設されるものもある。
これは横浜市の中に4つのダムがある状態。
大きな河川が無い沖縄では慢性的な水不足に悩まされているが、それにしてもダムが多い。
一部の地域には海水淡水化施設もできていて、多くの住民に水を供給しているが、このような施設よりもダムを作りたいらしい。

そして、大宜味村ではダムだけではなく、塩屋湾を埋め立てていろんな施設を作る計画のようだ。
インターネット新聞JanJan」には、「大宜味村は山も海も失いつつある…」と書いてあった。

どうも沖縄県内の人達には、このことがあまり重大なこととして認識されていないように思う。
というか、沖縄に限らず豊かな自然の中で暮らす人達は、自然が壊されることに鈍感な人が多いような気がする。
何万年もかけてできあがった自然を、いとも簡単に壊してしまう行為は、自分としては気分が悪い。

地域の振興とか地域の発展って何だろ?
沢山の施設を作って、沢山の人に来てもらうことなんだろうか?
豊かな暮らしというのはそういうことではないと思う。
右肩上がりを目指すことがだけが「豊かな暮らし」に繋がることではないということに、地元の人達も気づいてほしい。

IMG_1352.jpg