2ヶ月ぶりのアドレナリン 〜菊名から毘沙門〜

4月3日 土曜日、今日は終日カヤック日和。
2ヶ月ぶりに海へ行くことにした。
先日のブログにも書いたように、逗子や葉山方面は人が多そうなので、向かう先は迷うことなく南三浦。
ただし、昨日まで沖合いは時化だったので、朝のうちはウネリが残っているかもしれない。

朝7時過ぎに自宅を出発。
途中、横浜横須賀道路を走る車が多かったので心配したけど、ほとんどの車は衣笠までにいなくなり、佐原ICを下りた車の多くも久里浜方面に左折していった。
なぜか三浦海岸に向かう車は少ない。
134号線に入った。
海はキラキラ輝き、津久井浜の駐車場にはウィンドをやりに来た車が沢山停まっている。
残念ながら、「ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀・三浦大会」は、昨年に続き今年もコロナで中止。

カヤックを組み立てていると、リジットカヤックをカートップしてきたカヤッカーに声をかけられた。
その人もブルーのウィスパーを持っているらしい。

IMG_5771.jpg9時20分 出艇。
向かう先は、ハマダイコンが咲き乱れている(だろう)毘沙門の浜。

P4030002.jpg雨崎。
この後、剣崎までの南三浦東海岸は、ピッチの速いウネリが浅い海で持ち上げられ、カヤックが上下左右に揺さぶられた。
それほど危険な状況じゃないのに、2ヶ月ぶりのパドリングで体がスムーズに反応しない。
久しぶりアドレナリンが出た。

P4030004.jpg剣崎を回りこみ、バウが西を向くとようやく一安心。

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横瀬島。
南三浦は、この海の色を見るために漕いでいる。
ここに来る度に少しの間この場所で漂い、目一杯太陽を浴びて深呼吸する。

P4030014.jpgP4030015.jpg2ヶ月前と同じ毘沙門の浜に上陸すると、期待どおりにハマダイコンが満開。
西側の浜では、若い人達が大きなテントを建てドローンを飛ばしている。
せっかく静かな場所なのに、高周波のプロペラ音が行ったり来たりしてうるさい。
調べてみたら、実際80デシベルくらいあるらしい。
ちなみに、ドローン=droneの意味は「ブ〜ンと唸る」で、由来は雄のハチ。

IMG_5776.jpgコンビニで買ったオニギリ弁当を食べていると、リュックを背負った一人の男性がテクテクと歩いて来て、私の隣に腰を下ろした。
男性は、ところてんの原料になる天草を採っていて、昨日は車の所からこの場所までを探し、今日はここから先を探すらしい。
リュックの中を見せてくれた。
カナヅチは天草のゴミを取り除く為の道具。採った天草を石の上に乗せ、カナヅチで叩くと余分なゴミが取れる。
他には、雨合羽とお弁当が入っているはずなのに、どうやらお弁当は車の中に忘れてしまったらしい。
こちらが何か質問しても無視してずっと話し続けているので、耳が悪いのかもしれない。
ひとしきり自分の話をした後は "今日の仕事" の天草採りに戻り、遠くから「もうこんなに採れた!」と言いながら採れた天草を高々と掲げた。

コーヒーを飲んでいると、城ヶ島方面から来たカヤックのパーティがプチサーフィンをしながら上陸して来た。
軽く挨拶して、こちらは毘沙門の浜を離脱。

予想どおり、帰りの海況は好転。
剣崎では残りもののウネリでカヤックが押されるけど、アドレナリンの出番は無い。

P4030019.jpgP4030025.jpg春の金田湾はホンダワラが生い茂っている。
こういう海は、海藻がパドルに絡みつかないように漕ぎ方を変える。

IMG_5778.jpg菊名に帰還し撤収していると、地元のオヤジがヒジキを干し始めた。
三浦の天日干しヒジキは美味いらしい。

IMG_5779.jpg一旦自宅に戻り、後片付けをしてから打ち上げに繰り出した。
休日の野毛は、やたらと若い人が多い。
行きつけの店に入り、出入り口の近くに座っていた常連さんのいる辺りに陣取った。
その常連さんは、2週間前に階段で転んで肋骨を2本折っていた。
ちょうど同じ頃、千葉の佐原に住む友達も玄関で転び肋骨を2本折っている。
昨年10月に山岳会のブチョウが6本折ってから、なぜか肋骨を折る人の話をよく聞く。
偶然だろうか?
それとも、皆さん平衡感覚が鈍っているんだろうか?
他人事と思わず、注意したいと思う。

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