ソロキャンパーの接待 〜西湖〜

シュニンからキャンプのお誘いがあった。
最近外で飲めないので、キャンプ場でゆっくり語り合いましょう…というお誘いである。
ゆっくり語り合えるかどうかは別にして、ゆっくりと飲めることだけは確かである。

ちなみに、シュニンは自称「ソロキャンパー」を名乗っているが、今まで一度もソロでキャンプをした事はない。
それどころか、昨年暮れの西湖キャンプでゾクッとな体験をしてしまい、ますますソロへの道は遠ざかっている。
ソロキャンパーの試練

レンタル自転車を駆った三崎でのサイクリングが気に入った女子1号は、なんと自前の折りたたみ自転車を手に入れていた。
そこで、まっすぐキャンプ場に行っても芸がないなぁと思っていた私は、河口湖を🚲で一周してから集合場所に向かう計画を立てた。
しかし、キャンプ道具満載のシュニンの愛車ガンダム号は、ミニベロを積める余裕がないらしく、この計画には不参加。

IMG_5969.jpg湖畔の無料駐車場に車を停めて、河口湖一周サイクリングに出発。
横浜のでっかい自転車屋さんに相談して買ったという女子1号の🚲は、DAHONの20インチ車だった。
私のDove Plusよりもだいぶデカくて重いけど、この方が安心して乗れると思う。

河口湖畔の道路は自転車に優しい整備がされていて、トンネルを迂回する道があったり、所々にトイレもある。
車では見過ごしてしまうような場所にもサクッと寄り道できるので、やっぱり自転車は楽しい。
思ったよりも早く一周できてしまったので、ゴール間際にあった杉養蜂園に寄って、はちみつソフトクリームでお疲れさま。

待ち合わせ時間よりもだいぶ早くオギノに着くと、案の定 "どこでも一番乗り" のシュニンの車があった。
リアシートを倒してキャンプ道具を詰め込んできたガンダム号は、買い出した食材と酒一式すら積めないほどパンパンだった。
今宵の酒は、ビール半ダース、ワイン3本、日本酒900mlパック。
我々がお酒を買う時の目安は、もし女子2号がいたらどう思うか…である。
「そんなんで足りるわけないじゃないっ!!」って言われそうな時は、躊躇なく1本追加する。
気合いの中央アルプス

キャンプ場に到着し、シュニンがチェックイン手続きすると、指定されたサイトは、湖畔に近い場所だった。
普段は林間にテントを張るが、地面の硬い湖畔はペグの刺さりが悪い。
母の日のプレゼント(!!)でもらったという "おニューのテント" を持参した女子1号は、この硬い地面へのペグ打ちで苦戦している。
他の2名がバタバタと設営作業をしている間に、私が昼飯のナポリタンを制作完了。
まずはビールで乾杯。

IMG_5973.jpgIMG_5972.jpg今夜の酒のツマミは、全てシュニンがふるまってくれる。
香辛料セットも持参していて、抜かりがなさそうだ。
我々は、まるで総務省の役人のごとく、されるがままに接待を受けるだけでいい。

IMG_5974.jpgとは言え、接待漬けには慣れていない一般庶民である私は、水餃子などを火にかけたりする。
しかし、越後屋の接待攻勢は揺るがず、ワインの瓶が空になったと見るや、隠し持っていたタリスカーを懐から登場させ我々を接待漬けにした。
さすがである。
ちなみに、日本酒900mlパックは女子1号が最後の一滴まで片付けた。
一番偉い方の酒には手を出さないのが、礼儀である。


翌日、ひっきりなしに湖畔に入ってくる車の音で目が覚めた。
そんな音で睡眠を邪魔されたくない人は、釣りボートの置いてある場所の近くでテントを張ってはいけない。

朝飯はシュニンと女子1号が担当。
私は食後のフルーツコンポートを担当。
昨夜、ゆっくり語り合えたかどうかは覚えていない。

早く家に帰りたいシュニンとはキャンプ場でお別れ。
私と女子1号は、チャリで西湖を一周しようと思ったが、シュニンに山中湖を勧められ素直に山中湖一周に向かう。
山中湖も河口湖同様、自転車に優しい周回路が整備されていた。
参考までに各湖の周囲長をメモっておく。
河口湖 約19キロ
山中湖 約14キロ
西湖 約10キロ
Dove Plusの巡航スピードは時速15キロ〜20キロなので、西湖だと少し物足りない。

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