初漕ぎ予行練習 〜三戸浜から長井〜
2013年1月5日。
この冬一番寒くなるだろう日なのに…三戸浜に向かっている。
ツーリング仲間に声をかけた初漕ぎは明日なのに…三戸浜に向かっている。
今日は、久しぶりに風がそこそこ落ちるので、こっそりと初漕ぎの予行練習をすることにした。
向かう先の空は、雲が切れて明るい。
予報では午後から雲が広がり寒くなるらしい…そうなのか?!
どうか日差しが雲を蹴散らしてくれますように！
三戸浜に到着。
風は、そこそこ落ちているけど、それでも5〜6メートルくらいはありそう。
予報によると、本日の最高気温は5℃。
6メートルの風が吹くと体感気温はマイナス1℃…しばしヌクヌクの車の中で温かいコーヒーをさすりながら思案した。
出る！
組立！出艇！
寒いと思ったら負けだ！お昼には、気温も上がり風も落ちる…はず！
頑張れお日様！
海に浮かんじゃえば、こっちの勝ち。
温かい海水がカヤックの底を床暖房に変え、お尻はポカポカ。風も気になるほどではなく、手袋をしなくても大丈夫。
そして、年末に手に入れたReed Chillcheaterの「Transpire Fleece Top」は "史上最強" 的に温かい！
⇨2日遅れのクリスマスプレゼント
自分の限界最低気温は、7℃だと思っていたけど、風が吹いていなけりゃもっと気温が低くても大丈夫かも！
いつも海の色が綺麗な荒崎近くの入り江に到着。
このなんとも言えない深いグリーンは、雨崎の海の色に似ている。
午前10時半にも関わらず、世の中はこんな感じ。
お日様は完全に負けてるけど、自分はぜんぜん大丈夫！
どよ〜んとしたドンドン引き。
ちなみに、天気がいい時はこんな感じ。
⇨ミウラ・ブルーの海を行く 〜三戸浜から荒崎、城ヶ島〜
荒崎を回り込んでいく。
佐島が見えた。
さて、目的の長井漁港はどこでしょ？
事前に場所を確認してこなかったので、なんとなく最初に見えた漁港の近くで上陸してみた。
この辺りにも竜の背骨が横たわってる。
後で地図を見てみると、ここは漆山港(うるしやまこう)の脇だった。
さて、長井水産に行ってみよう…って場所はどこ？
歩いていたオバサンに聞いてみた。
「長井水産ってどこですか？」
「この道をず〜っと行ったところ」
「遠いですか？」
「ん〜〜私でも歩けるくらい」
ん〜〜近いのか遠いのかイマイチわからないが、ともかく今いる道を歩いていけば着くらしい。
「今日は風が無くていいですね」
「2日はすごかったよ〜」
オバサンと別れ、港を眺めながらウォーキング。
ダイナミックな留め方をしている船もあるけど、強風が吹き荒れた日は大丈夫だったんだろうか…。
はたして…長井水産直売センターは1.6キロ先にあった。
正月休みで魚は入っておらず、お弁当もなし。
ここで昼飯を食おうを思っていたのに…はてさて困った。
仕方がないので、商店でカップ焼きそばを買い、店のオバサンに作ってもらった。
例によって店の軒先を借りて、焼きそばを食べていると、年齢不詳のオジサンに話しかけられた。
「美味しそうだねえ」
「美味しいです 2日は風が凄かったらしいですね」
「台風以上だったねえ こんなことは今までなかった」
「海がおかしいですか？」
「海水が温かくて魚がいない 船で漁に出てるけど28連敗中」
「何を釣ってるんですか？」
「スズキ 3年前はもういいってくらい釣れたんだけど、そういう時は市場が高く買ってくれないんだよね」
「よかったら家でお茶でもいかが？」
そのオジサンは、65才だった。
家は商店の裏にあり、母屋に隣接した作業場にお邪魔した。
そこは、夢に見る様な「男の遊び場」だった。
海で会う男の人は、ほぼ100%若々しく、初対面なのに穏やかに接してくれる。
自分もそんなふうに年を取っていきたいと思う。
ありがとうございました！
今度は、お土産を持って遊びに行きます。
この辺りは、漆山港、新宿港、長井港と連なって漁港があり、素朴な漁師町の雰囲気がある。
とてもいい。
また一つ三浦のいい所を発見してしまった。
荒崎を出発し、ホモビーまで足を延ばしてみた。
写真では夕暮れの様に見えるけど、時間はまだ午後2時半。
そして、薄曇りで隠れてしまっている太陽がふんばり、とても穏やかでポカポカな陽気になっている。
天気予報は完全に外れた！
コーヒータイム。
最近はインスタントではなく、ドリップしている。
格段に美味い！
さて、三戸浜に帰還。
今日は18時から桜木町で友達と飲む約束があり、あまりゆっくりとはしていられない。
冬になるとやってくるウミウが岩礁の上でじっとしている。
彼らは、城ヶ島から遠征してきているのかな？
今日は思いがけず最高の一日になった。
予行練習も上々！
明日は、本番の初漕ぎだ。場所は今晩決まる。
