底力 〜ル・マン24時間レースの明と暗〜

LeMans24_2014.jpg© Frederic GAUDIN/ACO

第82回ル・マン24時間レースは、今年もアウディがトップでゴールした。
これで5年連続の優勝。

トヨタは、7号車の中嶋一貴が予選でポールポジションを獲得し、レースも14時間目までトップを快走していながら電気系のトラブルでリタイヤ。
序盤にアウディ3号車を巻き込んでクラッシュした8号車は、なんとか生き残って3位に入ることができたが、本来であればその場でリタイヤしていてもおかしくないほどのクラッシュだった。

ポルシェは、復帰初年度で優勝の可能性もあったけど、残念ながらエンジンのトラブルでリタイヤ。


レースはダイジェストでしか見ていない。
だけど、トヨタは今年も勝てなかった。
何年も出続けてていて一度も勝てていない。
対するアウディは、16回出て13回優勝するという圧倒的な成功を収めている。

この差は何だろう?

確かに今年のトヨタは速かった。
でも、7号車のトラブルはハイブリッド市販車でも度々起こしている電気系のシャットダウン。
市販車でもダメだけど、24時間レースでは絶対にあってはならないトラブルだ。

アウディにもトラブルはあった。
しかし、それは修理をしてまた走り始める事ができるトラブルだった。
修理できないトラブルに、必要のないクラッシュ。
ここに、決定的な違いがある事にトヨタは気がついていない。

自動車会社の総合的なポテンシャルとしては、アウディが数段上なんだと思う。