4年 〜東日本大震災からの復興を考える〜

P8180089.jpgAug 18, 2013

震災のあった年の6月、内閣府が発表した資料を見ると、被害の総額は「16兆9千億円」。
東日本大震災における被害額の推計について - 内閣府

これに対して政府が支出する復興予算は「25兆円」。

あれ?
被害の総額よりも多い。
私は頭が悪いので、勘違いがあるかもしれないけど…
被災地のガレキを取り除く費用は別にして、被害を被った人に16兆9千億円を渡し、元の土地に家や工場を建てたり、失った設備などを復活させれば、いま避難所で生活している人達も、故郷へ戻って今までと同じ様に生活できる…んじゃないの?

2013年の夏に被災地を旅した時、地元の人がこう言っていた。
「石巻にあった私の実家も津波で流されてしまったんだけど、その場所は危険区域に指定されているので、家が立てられない。市から出る買取り額では他に土地を買って家を建てるなんてできず、困っているんです。」
東北の夏 3日目〜被災地の今〜

土地の嵩上げや、地元の人が「そんなもんいらねえ〜」って言っている防潮堤にお金を使う必要は無いように思うんだけど…これは頭の悪い私の勘違いなんだろうか?


それと、今日テレビで福島第一原発の近くにあった学校が別の場所に立てられた仮設校舎で授業をしている様子を放送していた。
そこでは予算が無いので十分な校舎がかりられず、不自由な授業をしていた。
スクールバスの費用に年間1億400万円、給食の放射線検査費用に年間40万円、仮設校舎のリース代に年間1200万円がかかっている。
ところがあと月に100万円あれば、いままでと同じような授業ができる。
年に1200万円。
なぜ、そこに予算が出せないないんだろ?

復興予算の使い方は不思議なことだらけ。