旅人達との休日 2日目〜子浦周辺〜

富戸の浜2日目の朝。
5時に目が覚めて、リビングへ移動しコーヒーを入れた。
まだ雲は多いけど、今日もいい天気になりそうだ。
隣にテントを張ったハマちゃんは、何度も目が覚めたり、私の寝言が聞こえてきて熟睡できなかったらしい。

昨日の夜に食べようと思っていたバゲットやトマトが残っていたので、朝食はブルスケッタとハムエッグにした。

富戸の浜さっさと朝食を済ませたハマちゃんとキッカーが出発の準備を進めている。
二人とも松崎方面へ向かい、今日もどこかでキャンプをする。
子浦まで1時間漕いで早々に撤収してしまう我々とは違い、彼らは旅人なのである。

グリーンランドパドル今回のツーリングで楽しみにしていた事がある。
それは、キッカーが私のために作ってくれたグリーンランドパドルを受け取る事だ。
そのパドルは、キッカーが自作した最初のパドルで、3本目を自作した後でいらなくなったから薪にすると言っていたもの。
薪にするくらいなら頂戴よ…という事で、貰い受けることにした。
しかしそこはキッカー。
私の体格に合わせて長さを短くし、厚みを削り、角張った先端をラウンド状にした上で、カシュー塗料の配合を変えながら11度も塗って仕上げてくれた。
分割できないので遠征に持って行くことはできないけど、木製の一本パドルというのはなんだか嬉しい。
ありがとうございました!!

グリーンランドパドル8時にカヤックを浮かべ、さっそくおニューのパドルを使ってみた。
美しい!!
さて漕いでみましょう…と、と、漕げません(^^;
海中でブレードがフラフラしてしまう。
ともかく慣れるしかないので、Gパ使いの先輩方にレクチャーを受けながら、昨日よりもウネリがある海を北に向かって漕ぎ出した。

南伊豆 シーカヤック南伊豆 シーカヤック昨日漕いできたルートを逆に向かっているだけなのに、伊豆の海からは、いつも新鮮な感動をもらえる。
何度訪れても飽きない。
思い立ったらすぐにこの自然の中に身を置く事ができる我々は幸せだ。

CIMG0037.jpg旅人ハマちゃんとはここでお別れ。
残った3人は、谷川浜を経由してグミガジロを覗きに行くことにした。

DSCN5803.jpgブレードの角度を意識しながらグミガジロに向かう私。
私のパドリングには変な癖が付いていて、左と右ではパドリングが違うことに気がついた。
左側は素直に差し込めるのに、右側は少しフェザリング気味になってしまう。
この癖を直すには時間がかかるかも…。

グミガジログミガジロ壁にぶつかってもいいようにパドルを交換してからグミガジロに突入。
長さ50メートルの洞窟を抜けたところで、旅人キッカーとお別れした。

子浦子浦さて、旅人ではない我々はUターンして子浦に戻りましょう。
怪しげな雲があるけど、雨は降らないはず。
子浦に着くと、昨日よりもテントの数が増えていた。
ここは、駐車料金だけで遊べるので、下手なキャンプ場に行くよりもよっぽどいいかもしれない。
残ってた食材で昼飯を食ってから、真夏のような日差しの下で撤収した。

土肥 赤潮帰りは西伊豆ルートを使ったので、土肥までは海岸線を行くことになる。
松崎から先も赤潮が出ていた。
途中、土肥の手前で路肩に車を寄せ写真を撮ってみた。
その日のニュースでは湘南にも広範囲で赤潮が発生していたらしく、なんとそんな海に浮かんでサーフィンしている人もいる。
我々など、赤潮に手をつけるのも嫌なのに、サーファーは感覚が違うんだろうか?

翌日ハマちゃんから連絡があり、彼は田子で一泊し、この海を漕いで土肥まで行ったらしい。
「土肥ゴールだとこの写真の場所も通りましたかね?」
「できるだけ近くの海面は見ずに山ばかり見てました。こんなにひどいのは初めて。」

CIMG0058.jpg金曜日の夜、自宅に戻ったハマちゃんから何枚かの写真が送られてきた。
この写真は、その中の1枚でとってもいい!!
まさしく旅するシーカヤッカーの写真で、一緒にいなかった私にもこの時の気分が伝わってくる。
そういえば自分自身、久しくソロでのロングツーリングはしていない。
なんだか、すぐにでもこの気分を味わいに行きたくなった。

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