場所取り担当は手持ち無沙汰 〜西湖〜

2ヶ月前、年に1〜2回しか会わない友達から「キャンプに行こうよ」と誘われた。
海でも山でもなく、静かな湖畔のキャンプである。
それなら西湖の自由キャンプ場がいいかも…ってことで、気軽に「いいよ」って返事した。
しかし、とっくにキャンプシーズンが始まっている自由キャンプ場の土日は、週末キャンパーがうじゃうじゃ。
とても "静かな湖畔のキャンプ" にはなりそうもない。
「行くなら絶対に平日じゃないとダメだから」と言うと、7/14-15なら大丈夫とのこと。
ふむ…静かなキャンプにはなるかもしれないけど、すでにお日様カンカンで昼間は暑いかも…ね。

山岳会のイベントじゃないので、雨は降らないけど、平日とは言っても、三連休前日の金曜日なので安心はできない。
念のため、私が朝一でキャンプ場に行って場所を押さえ、昼過ぎに後発組の3名と河口湖のスーパーマーケットで落ち合うことにした。

IMG_2511.jpg目覚ましが無くても4時過ぎには目が覚めてしまうオジイちゃん生活を送っている私は、早朝の出発は楽勝。
6時には、ナビの無料ルートで指示された西湘バイパスを快調に飛ばしている。
天候は "もちろん" 晴れだ。
ここで、いいアイデアが浮かんだ。
せっかく平塚を通るんだから、4月の山岳会イベントで貝を仕入れた仙くま水産に寄って、サザエを調達することにした。
企画変更 〜芦ノ湖〜

IMG_2512.jpg無事一番サザエをゲットして、後はナビの指示に従うだけ。
西湘から246に抜け、FISCOへ行く時に使う県道147号線で山中湖に向かうらしい。
明神峠の近くまで登ってくると、霧に囲まれ雨が降ってきた。すれ違う車はいない。

西湖自由キャンプ場8時過ぎに西湖自由キャンプ場に到着。
ここに来るのは7年ぶりだけど、手ぶらで来たのは初めてだ。
予想した通り、既に何組かのキャンパーが来てテントやタープの設置に忙しい。
私は、木立の中に場所を確保した。
足元を見ると、サイトを区切る細いロープが貼ってある。確か以前はなかったような…。
とりあえずいつものちっちゃなテントとタープを設置して場所取りは完了。
後は後発組からの連絡を待つだけだ。
ふむ…なんとも手持ち無沙汰である。そして、この後車を運転するので、ビールも飲めない。

西湖隣では、中学生(?)のカヌー学校が開催中。
この後、ワイワイ、キャーキャー言いながら湖に浮かんで行った。
小学校や中学校では、今でも林間学校や臨海学校などをやっているんだろうか?
学校から飛び出していろんな事を体験するのは、とってもいい。
普段教室で目立たなかった子が、フィールドの中では違った面を見せたり、自然に対して同じ価値観を持つ仲間を発見したり、一人ではなくみんなで協力しないとできない事があるのもいい。

西湖自由キャンプ場後発組は同級生(男子)が、くされ縁友達のユキちゃんとその友達(女子)を鎌倉と鵠沼でピックアップして来る。
どうも朝一にあった会社の電話会議が長引き、途中の道も混んだみたいで、出発がだいぶ遅れてしまった。
しかし、私とは違い有料道路をバンバン使って遅れを取り戻し、結局予定通りの時間にオギノに到着した。
茅ヶ崎から中央自動車道に抜ける中央連絡自動車道の威力は素晴らしい。
オギノで買い出しをしてからキャンプ場に戻り、陣地の設営に取り掛かった。

ビールで乾杯した後、夕方には焚き火台も設置して宴会の開始。
ツインバーナーのような機材は持っていないので、料理は全て焚き火で作る。
我々は、テーブル、イスそしてランタンなど昔のファミリーキャンプの遺物のようなものを物置から引っ張り出して持って来ている。
唯一、私の座っているイスは、最近新調したヘリノックスチェアで、なんともまぁ快適。

夜になってから隣の日帰り温泉でスッキリサッパリして、酔いもリセット。
気温も落ちて非常に快適である。
真っ先にテントに向かったのは、後発組の男子。
テントに入った途端、盛大な鼾をかいて寝てしまった。
せっかくの "静かな湖畔" が台無しである。

西湖自由キャンプ場翌日は例によって、早朝に起床。
寝静まっている "静かな湖畔" を散歩した。
女性陣も早起きして、マットを持ってキャンプ場の東側にヨガをしに行った。
朝飯は、昨日の夜作っておいた野菜スープとハムエッグにブルスケッタ。

土曜日の今日は、キャンプ場の開門前から長蛇の列ができていた。
そして、帰る頃になるとキャンプサイトには沢山のワンボックスと大型テントが建ち並んだ。
しかし思ったよりもギューギューというわけじゃない。ここの管理人さんはよくわかっている人だ。

8時に撤収開始。
フライシートの下には3匹の蝉の抜け殻が張り付いていた。
夜中、私が寝ているテントでこんな事が行われていたなんて…なんとなく嬉しい。

蝉の抜け殻