三浦トライアングル 〜三戸浜周辺〜
3月3日 ひな祭り、天気はポカポカで海況も良さそうなので、海へ行く事にした。
前日まで考えていたルートは、三浦海岸〜三戸浜、三戸浜〜逗子、大磯〜逗子。この三択の中で一番魅力的に思えたのは「三戸浜〜逗子&逗子で一杯」だった。
ところが翌日目が覚めて最初に思った事は「日ノ出町で一杯がいいなっ」。
そうなると電車で行くよりも、車でサッと運びサッと撤収して帰って来る方がいい。しかしワンウェイしたい病は相変わらず続いているので、どうしたものかと考えていたら、ふと妙案が浮かんだ。
車で三戸浜に到着。
海は穏やか。
駐車場では、いつもの人達が準備を進めている。
ベスパの横でウィスパーを組み立てていると、カヤック用のウェアに着替え終わった人から声をかけられた。
「これフェザークラフトですよね？」
「はいウィスパーです。」
「いいですよねぇ。今日はバイクで来たんですか？」
「いえいえ、車で来ました。」
別の人からも声がかかる。
「一艇持っていると、どこにでも行けますよねぇ」
車でしか移動できないリジットカヤックの人達から見ると、フォールディングカヤックは妄想が膨らむ道具なのだろう。
前々日に吹き荒れた強風の影響なのか、海は濁っていて小さなゴミも多い。
澄みきった海を想像していたので、多少テンションが下がったけど、まずは荒崎に向かって北上する。
今日は、荒崎から亀城礁、そこから城ヶ島へ渡りコースタルに三戸浜へ帰還するという三浦トライアングルワンウェイで行く。
いつもは綺麗な荒崎の海も今日はイマイチ。
珍しく釣り人が少ないので、久しぶりにドンドン引きに入ってみたものの、潮位が低いので奥まで行くことができなかった。
亀城礁の辺りには鳥山があり、釣り船がたくさん浮かんでいる。
カワハギやヒラメが釣れるようだが、カヤックフィッシングしている何人かに聞いみたら、一人も釣れていなかった。
バウを城ヶ島に向ける。
なんだか遠いけど、適度なウネリと春を思わせるポカポカな陽気の中を散歩をするような気分でノンビリと進んで行く。
所々で、グループで漕いでいるカヤッカーのパドルが上下しているのが見える。
平和な光景にホッとする。
まっすぐ長津呂の沖を抜けて城ヶ島の南側まで行こうと思っていたものの、慣れないGパで漕いでいるせいか疲れてしまった。
お腹もすいたので、久しぶりに京急横の水路に上陸してランチを食べる事にする。
三崎堤防の脇を通過するのも久しぶり。新しいテトラポッドを見上げながら城ヶ島に到着。
ところが、潮位が低いこの時間帯の水路には上陸できなかった。
仕方がないので諸磯に向かう。
北を向くと順光で気持ちがいい。
腹ペコに鞭打って、干潮真っ盛りの諸磯に上陸。
ダイエット中の私は、コンビニで仕入れたざる蕎麦弁当。早く何も気にしないで海苔弁が食べられる体に戻りたい。
気温は高くても、この時期の水温は低いので今日もReedのAquathermドライトップを着ている。
インナーは同じくReedのTranspireフリース。
ひょっとしたら暑すぎるかな？っという気もしたが、汗もかかずちょうどよかった。
このドライトップは着心地も良く、優れものかもしれない。
1時間半ほど日向ぼっこをしてから諸磯を離脱。
三浦の場合、潮の透明度がイマイチな日でも、なぜか諸磯だけは良かったりする。
この日もそんな感じでココだけは澄んだ水が迎えてくれた。
そして午後になり、潮が入れ替わり始めると、ますます透明度が増した。
三崎から三戸浜にかけてはゴミを拾いながらのパドリングになった。
コンビニ袋に始まり、お菓子の袋やペットボトル、ビニールのクッション材にバケツなどをデッキに積み上げ、仕上げは三戸浜の近くで浮いていたでっかい建設機械標識まで回収。
できれば、諸磯で見つけた美しいものだけ拾っていたい。
ゴミだらけのウィスパーを浜に引き上げると、１艇のフェザークラフトが手を振りながら近づいて来た。
ハマちゃんだ!!
天気のいいこの日、たぶんハマちゃんは三浦海岸から出艇し、城ヶ島で昼飯を食い、三戸浜でゴールするだろうと予想していた。予想的中。
今日が初漕ぎらしい。
「明けましておめでとうございます。」
「今年の遠征はどちらに？」
「ん〜まだ何も決めてないんですよ。ハマちゃんは？」
「日本海ですかねぇ」
日本海側への遠征は、移動に時間がかかると思っていたが、佐渡島の西海岸なら昼過ぎには現地に到着し、その日のうちに漕ぎ出せるらしい。
ちょっと興味が湧いて来た。
「最近は撤収が面倒なんだよねぇ」
「5,000円で引き受けましょうか？」
「ハマちゃんはいつも高〜い」
⇨果報は寝て待て 三浦1日目〜三戸浜から毘沙門〜
結局この日は、家に帰って塩抜きや洗濯をしていたら、外に飲みに行くのが億劫になってしまい、三冷ホッピーで家飲みにした。
これはこれでなかなかいい。
