避暑で満腹 〜蓼科〜

7月末のある日、もうそろそろ梅雨も明けるだろうって頃、絶対に暑くなるだろう8月に避暑地へ逃避行したいと考えた。
しかし、日本中どこでもコロナ禍が収まる様子がない。
どんな利権が企まれているのか知らないが、この後に及んでPCR検査を積極的に行っていない国は日本だけなので、当たり前の事である。
それどころか、国はコロナ収束後に計画されていた大利権キャンペーン「GOTO トラベル」を7月に前倒しで始めてしまった。
まるで「コロナウィルス拡散大作戦」のようなクソみたいなキャンペーンで割りを食うのは国民だし、特に感染者が多い首都圏に住んでいる我々は立場が弱い。
必然的に、行き先の条件はこうなる。

- 涼しいところ
- 人が少ないところ
- 宿じゃないところ

自粛生活で頭の回転が鈍っているのか、"山でキャンプ"か "信州で貸別荘" しか思いつかない。
山でキャンプは一人になるので、仲間と行ける貸別荘に行くことにした。
はたして誰もが同じような事を考えるだろう当節、空いている貸別荘はあるんだろうか?!

空いている貸別荘はあった!! それも土日!! 速攻2連泊で予約した。
しかし、コロナ対策の為、宿泊人数は4人までに制限されている。
さっそく山岳会のメンバーに打診してみる。全員が参加表明すると5人になってしまうが、その時はジャンケンで決めればいい。
結局、参加表明したのは私を入れて3人。
一人当たりの宿泊料は少し上がってしまうけど、全く問題なし。

ところが、決行1週間前になって参加メンバーの女子1号が、家庭の事情で参加できないと連絡してきた。
それを聞いたもう1名シュニンもさっさと別の予定を入れてしまった…。
どうしようかと一瞬考えたが、いつもと同じつまらない週末を過ごすのも嫌なので、気分転換に一人でも行くことにした。

と考えていた決行2日前、女子1号が再び連絡してきた。
「もう別荘キャンセルしちゃった?」
「してないですよ。」
「今会社から帰ってきたら旦那が行ってくればいいのに...って言うので。」
「シュニンは大丈夫?」
「土日は大丈夫かも。」
二転三転して、初日は3人になった。

IMG_4024_20200822.jpg毎日毎日が猛暑。
そんな8月22日 土曜日のお昼。
我々は、小諸のお蕎麦やさん「丁子庵」にいる。
私が注文したのは、辛味大根おろしそば。葉わさびざるそばと迷った上の選択。
美味し!!

IMG_4029.jpgお腹も幸せになったので、少し早いが別荘に向かうことにした。
道案内はいつも正確にナビを設定しているシュニンである。
目的地に近づくにつれ、外気温がどんどん下がっていく。
私のナビでは直進になっている道を「えっここを曲がるの?」って曲がること2回。
まるで「あなたは以前来たことがあるの?」って感じで、目的地の別荘に到着した。
すぐさま管理人の男性が出てきて一言。
「以前もお見えになったことありましたっけ?」
少なくても、私は初めてである。

チェックイン時間には少し早かったので、まだ室内の作業が終わっていなかった。
ボ〜ッと待つのもなんなので、とりあえず到着ビールで乾杯する。

チェックイン。
1泊2万円なので、2泊で4万円…のはずが、2泊目は一人になりますって言ったら38,000円になった。
普通に考えれば、1泊で帰る二人は約6,700円になるが、それぞれ1万円を払ってくれる。
その代わり私が初日の晩飯を全て担当するし、翌日も好きなだけここにいられる…という条件なので、決して高くはない…と思う。

一つだけあるベッドルームは女子1号。男子2名は二段ベッド。
唐松岳頂上山荘の二段ベッドから転落して記憶喪失の経験がある私は、下のベッドが割り当てられた。
北アルプスで記憶喪失

IMG_4030.jpg15時半からテラスで宴会開始。
今宵の在庫は、缶ビール半ダース、ワイン2本、日本酒4合瓶1本、日本酒5合パック1つ(骨酒用)、缶チューハイ1本、予備でウィスキーもあるので心配はいらない。
晩飯担当の私が提供した料理は、マグロのカルパッチョに始まり、ホタテとキノコの温製サラダ、ステーキ、特製ニラだれで食べる水餃子。
ワイン2本は暗くなる前に無くなり、骨酒用5合パックもあっと言う間に空になった。

IMG_4035_20200822.jpg一度仮眠したシュニンを24時前に起こし、ダイニングで2次会の開始。
シュニンは、歌を歌わせておけば眠ることがないので、youtubeでカラオケをチョイスし、適当に歌わせておく。
途中、youtubeの候補にシルエット・ロマンスが出たので女子1号に歌わせてみたが、全く色っぽくないので途中でストップボタンを押した。
2時半就寝。

IMG_4039_20200822.jpg翌朝の朝飯は、女子1号(メインシェフ)とシュニンが担当。
コーヒーは、やっと手に入れたパーコレーターで私が担当。
気温は16℃。

IMG_4049_20200822.jpg昼飯は、シュニン(メインシェフ)と女子1号が担当。
気温は23℃。

IMG_4044.jpg13時半に二人が帰り、別荘が静かになった。
天気予報が変わり、今日の午後も晴れ。そして明日も晴れマークが並んでいる。
車のトランクからザックを出し、管理人さんに明日の朝は早朝に出発すると告げた。