続・パドルを持てない人の遊び方 〜諸磯〜

昨日に引き続き快晴、穏やか、カヤック日和。
はたして、パドルを持てない人は何ができるだろうか?
ある!
デイキャンプならできる。


山岳会の面々に連絡してみた。

「皆さん、花金の後遺症はいかがでしょうか?ちなみに明日日曜日、三浦でデイキャンプに参加できる人はいますか?」
「明日は車が無くてもいいなら参加します。」
「当然飲みますので、逆に車参加はNGです。」

…てなやり取りがあって、飲兵衛2名の参加が決定した。
デイキャンプとはいいつつ、テントやBBQコンロ、焚火台なんかは持って行かない。
要は爽やかな秋の海を肴に飲む事だけが目的なので、移動は当然電車なのである。

三浦海岸駅で待ち合わせして、食材とサザエを購入。
ソフトクーラーに一式ぶっこんで、バスの出る三崎口駅に降り立つと…なんだかやたらに人が多い。
みんなリュックを担いでいる。
2番のバス乗り場で待っていると、何人かに尋ねられた。

「引橋に行くにはこのバスでいいですか?」

はは〜ん、みんな小網代の森に行く人だ。
京急の車内では、ちょっと前から「遂に解禁!神秘のアカテガニと残存する大自然に出会う旅 小網代の森へ。」という、中吊りがぶらさがっている。
ワクワクしてバスを待っている人達に向かって「プラスチックの道が続くだけで、それほど良くないですよ。」なんて事は口がさけても言えない(^^;

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諸磯の海岸に到着。
さっそく到着ビールを開けてカンパーイ!
ひょっとしたらスノーケルやるかも…とウエット一式持ってきたけど、到着後5秒でスノーケルはどうでもよくなった。

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持って来た調理器具は、携帯用の小さなストーブが2つだけ。
そして、ちっちゃな網が1枚。
次から次へ "おつまみ" を作成して、ビールやワインそして焼酎と共に胃袋へ流し込んでいく。
外で飲む酒は美味いねえ〜。


さて、サザエでも…と思った矢先、醤油を買い忘れた事に気がついた。
近くにマーケットは無い。
美味い酒が入って積極的になった隊員一名がすくっと立ち上がった。

「民宿からもらってきます。」

少し待っていると、小さな発泡スチロールの皿に入れた醤油を慎重に運びながら隊員がソロソロと戻ってきた。
でかした!

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小さな網にはサザエが3つ置けた。
これで喧嘩にならずにすむ。

美味い!美味い!

諸磯諸磯

あっという間に陽が傾いてしまった。
最近は日が短い。
できればこのままテントで寝て、爽やかな朝を迎えたいと思った。

三崎 音羽

一日に数本しかないバスに乗り込み、まっすぐ帰るのかと思いきや、三崎のヤキトリ屋でサクッと一杯飲む事になった。
すでに、ビール5缶、ウイスキー1合、ワイン1本、焼酎5合瓶を空にしているはずなのに、いったいどうなっているんだろう?

向かった先は、無口なオヤジとオバサンがやっている伝説のヤキトリ屋「音羽」。
芸術的なレバーを前に日本酒が注がれたコップを取ろうとする私の手は…おっギプスが外れている!