残り物には福がある 三浦2日目〜毘沙門から三戸浜〜

2日目の朝。
昨夜は早めにテントに入り、クーラーに残っていた氷でスコッチを数杯やってから寝袋に潜り込んだ。
風の音は聞こえていたような気もするけど、テントはピクリとも揺れていない。
朝方、時折聞こえる釣り人の足音で何度か目が覚めたあと、テントを抜け出した。

毘沙門東の空が見渡せる浜に移動。
貝殻が敷き詰められた浜に腰をおろし、小さな焚き火に鍋をかけると横瀬島の先が明るくなり始めた。
風は無い。

毘沙門毘沙門昨夜の残り物で簡単に作った朝飯を食べたあと、コーヒーを飲みながら朝焼けを楽しんだ。
南伊豆や西伊豆のキャンプ地では西の空しか見えない。東伊豆のキャンプ地では東の空しか見えない。
三浦半島の東京湾側では何度かキャンプしたことがあるけど見えるのは朝焼けだけ。東西の空が見渡せるこの浜はなかなか貴重かもしれない。

ナナホシテントウ朝露で濡れたテントをたたみ、出発の準備をしていると、何年かぶりでナナホシテントウとご対面。
ナナホシは、好きな昆虫の一つ。
少しの間、指の間を歩き回ってくれた。
ちなみに、好きな動物はネコ、好きな爬虫類はヤモリ、好きな両生類はアマガエル。

宮川湾8時に離陸し、宮川湾を城ヶ島に向かって進んでいく。
気持ちのいいウネリが入り、絶好のパドリング日和。

城ヶ島城ヶ島の赤羽海岸で、この季節にやって来るウミウを観察した。
白くなっているのは、全て鳥たちの糞である。
春になると、北の空に帰ってしまうので、もし冬に城ヶ島を訪れたら、馬の背洞門を見たり美味しいものを食べるだけじゃなく、必ず赤羽海岸まで下りて、彼らを間近で見て欲しい。
きっと、ここが都心に近いってことを忘れさせてくれるはずだ。
Googleで見れる画像

城ヶ島壊れたバケツが漂っていたので回収。
昨日から、浮いているゴミを拾いながら漕いで来たけど、こんなに大きなゴミは、一升瓶とブルーシートを拾った時以来かしれない。
釣り人や観光客が多い場所では、コンビニ袋やお菓子の袋がたくさん浮いている。
海に来た人達へ、どうか風に飛ばされないように注意してください。

IMG_1117_20170226.jpg長津呂の先で少しだけ海上休憩。
最近のお気に入りは、茂蔵で手に入るキンカンのドライフルーツ。

P2260078.jpg諸磯では我々の頭上をたくさんのカモメが旋回中。
この真下に獲物がいるのかな?

油壺油壺の先で小網代の森に行くキッカーとお別れ。
なぜか、一緒に行くはずだったハマちゃんもこのまま三戸浜に戻ると言う。
聞くところによると、朝からお腹の具合が悪いらしい。
なんだか急いでいる様子で城ヶ島の沖を一直線に漕ぎ進めていたのはそのためだったのね。
「いざとなったら海の中でどうぞ」と優しい言葉をかけてみたけど、それほど緊急事態ではないとのこと。
残念!! 5万円でお手伝いしたのにぃ…。

"昨日出艇した時間" に "無事" 三戸浜に帰還して撤収。
小網代の森に行ったキッカーも程なくして戻って来た。
キッカーは、今回テストした自作3本目のパドルが調子よかったということで、自作1本目のパドルは薪にして燃やしてしまうなどと言っている。
「薪にするくらいなら頂戴よ」ということで、私が貰い受けることになった。
長さを短くし、厚みも少し薄くし、角張った先端をラウンド状にし、カシュー塗料で仕上げてくれるらしい。
「はい。50万円になります。」と言われるようでちょっと怖い。(^^;

(あとがき:2017-2-27)
キッカーが、3,980円で手にれた中華製アクションカメラで撮影した動画をyoutubeにアップした。複数の動画を切り抜き、静止画を交えながら編集してある。ふむ…私はいつも、こんなにやる気のない感じで漕いでいるのだろうか。

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