黒い海と低い雲 〜三戸浜周辺〜

三連休の2日目。
もうそろそろキッカーの加計呂麻島一周ツーリングが終わる頃だが、私は近場の三浦の海にカヤックを浮かべることにした。
カヤックは沖縄以来なので、2ヶ月ぶり。

IMG_6894.jpg家を出発し、横浜横須賀道路の入り口に向かう下り坂では、朝陽のカーテンが海に降り注いでいる。
ここ数日は寒い曇り空の日ばかりだったので、今日は久しぶりにいい日になりそうな予感がする。

三戸浜に到着。
多少ウネリは入っているものの、青空が見えて視界もいい。
実は、三戸浜には先週の三連休の時も来ている。
その時は、思ったよりも台風22号のウネリが入っていて、三戸浜と黒崎の鼻の間は真っ白け。
沖に出てしまえばカヤックでも問題ないけど、この感じだと上陸できる浜は少なく、海も濁っているだろう…って事で、海を眺めながらコーヒーを一杯飲んで退散した。

P9230006.jpg8時11分、今年のゴールデンウィーク以来5ヶ月ぶりに三戸浜の海に浮かんだ。
独り占めのゴールデンウィーク
時間が早いので、とりあえず亀城礁に向かうことにし、ウネリが砕けている岸沿いから少し距離をおいて北に向かう。
東北東から7メートルくらいの風が吹いているが、予報では時間が経つにつれておさまってくる。

P9230016.jpg亀城礁に到着し、少しの間ウネリの中で雰囲気を楽しむ。
今日はまあまあ空気が澄んでいるので、江ノ島や湘南そして葉山の家並みも輝いて見える。
そして、横根の辺りでは見るからに恐ろしい波が砕けている。
気分的には、このまま江ノ島か葉山に向かいたいが、今日は車で来ているので、なんちゃってワンウェイ漕ぎしかできない。
三浦トライアングル
予定通り諸磯に向かうことにする。

P9230017.jpg光線の関係で冬の様な黒い海が続いている。
低く漂う雲の形が楽しい。

東からやってくる波を受けながら進んでいると、スターンに何かが当たった。
魚がぶつかったんだろうか?
感覚的には、以前東伊豆でサメにカヤックの底を突っつかれた時の感じに似ている。
周りを見渡したが、背びれは見えなかった。

P9230024.jpgヨット日和り。

P9230025.jpg黒い海は続き、美しい雲が上空を覆っている。
そして、見渡す限りの海全体がウネリで上下している様子はとてもダイナミック。

P9230026.jpgP9230027.jpg朝のうちは沢山の釣り船が浮いていたが、いつの間にか浮いているのはカヤックフィッシングを楽しむ人達だけになっていた。
例によって釣果を聞きながら漕ぎ進める。
頭の上に丸印を作り「どうですかぁ?」と聞いた。
白いカヤックの男性が「ダメですねぇ」と言いかけたその時「あっ今かかりました!!」と返事が返って来た。
すぐさま白いカヤックに漕ぎ寄ると、タモでカサゴをすくい上げた。
「今日はフグしか釣れなかったんですが、やっと美味い魚が釣れましたぁ」と言って、満面の笑顔を見せてくれた。

P9230030.jpg諸磯まで来ると、北側の空に青空が広がった。
バシャバシャしている岩礁の間を避け、時々入る大波セットの合間を見計らって、いつもの小さな入江に上陸した。

IMG_6896.jpgIMG_6898.jpg上陸セット一式をカヤックから引っ張り出して、草地にバティックを広げた。
最近は、スタンレーのボトルを持ち歩いているので、すぐに熱いコーヒーが飲める。
ちなみに、1人で使うには750mlのボトルがジャストサイズだと思うけど、ハンドグリップの付いたクラシックな形が好きなので1リットルボトルにした。

水温はまだまだ暖かく、上にフラッドラッシュを羽織っただけで大丈夫。
諸磯の浅瀬では、あまり見かけない魚がいた。

IMG_6899.jpg2時間ほど諸磯でのんびりして、13時には三戸浜に帰還した。
天気のいい三連休中日ということで、早めに家路についたものの道路はどこも大渋滞。
いつもの3倍かかってしまったけど、帰り道の雲も芸術的。

IMG_6900_20180923.jpg10月からは伊豆のキャンプが解禁。
明日は天気も悪そうなので、暫くやっていなかったフレームの潮抜きと、擦り切れて下地の見えてしまったスターンをしっかりメンテナンスする事にする。

(あとがき:2018-9-24)
連休最終日は天気予報が外れて快晴。
気になっていた所はメンテナンスでスッキリしたけど、なんか1日損した気がする。

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