Das war gut!! Sophia Flörsch

マカオGPのF3レースでドイツ人ドライバー ソフィア・フローシュ選手(Sophia Flörsch)を恐ろしいクラッシュが襲った。
マカオのコースはスターティンググリッドから実質的な1コーナーであるリスボアまでの直線がとっても長い。
そして時速280キロからフルブレーキングしてリスボアの直角コーナーを曲がり、コース幅の狭い山側に入って行く。
山側では追い越しが不可能なので、スタートからリスボアまでの先陣争いは他のどんなレースよりも熾烈である。
そこでこのアクシデントは起こった。
ソフィアは、19番グリッドからレースをスタート。
1周目でセーフティカーが入り、リスタート後のリスボア手前で前走車と接触した。
後ろ向きになったマシンは最高速のまま1コーナーのイン側縁石で跳ね飛ばされ、坪井選手のロールバーに接触しながら1コーナー外側に "吹っ飛んで" いった。
1コーナーの頑丈なキャッチフェンスを突き破り、その外側にあるカメラマン席にドライバー側から突っ込んでしまった。
奇跡的に一命をとりとめたものの、もし後ろ向きではなく正面から飛んでしまったら、間違いなく命はなかっただろう。
オフィシャルとカメラマン、そして坪井選手も無事だった。
本当によかった!!
こんなクラッシュは二度と見たくない。

sophiafloersch.jpgソフィア・フローシュ選手は、2000年生まれでまだ17才のドイツ人女性ドライバー。
5才の時からレーシングカートを始め、2016年でF4、そして2018年の夏からF3にステップアップした。
経歴を見る限り、F3の世界一決定戦であるマカオGPへ出場するのは早かったと思う。
たぶん来年を見越し、経験を積む上での参戦だったんだろう。
しかし、一旦走り始めてしまえば、一つでも前のポジションを狙いに行くのはレーシングドライバーの本能。
元気になって、是非来年のマカオに戻ってきてもらいたい。