2019年モータースポーツシーズン開幕

毎年この時期に今年のモータースポーツの見所や予想を書いている。
誰かに読んでもらうというよりも、自分自身があとで読み返した時に「あ〜この年はそういう予想をしていたんだなぁ」…という覚書みたいなものである。
なので、適当に流して読んでもらい、シーズンが終わった時に「予想外れてやんの」などとバカにしてもらってかまわない。

takumasato_2019.jpg© Rahal Letterman Lanigan Racing

まずは、ここ数年テレビ観戦しているインディカー。
今年も佐藤琢磨が去年と同じレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングから参戦する。
今年一番の見所は、佐藤琢磨がシリーズチャンピオンにどこまで近づけるか!!…だ。
昨年の第16戦ポートランドで見事な優勝を飾り、インディでの「勝負の仕方」を掴んだ佐藤琢磨は、一戦一戦を大事に戦えば、今年こそシリーズを狙えるかもしれない。

FelixRosenqvist.jpg© Chipganassi Racing

もう一つの見所は、昨年怪我をしてしまったロバート・ウィッケンズに引き続き、今年も強力な新人が参戦することだ。
私のイチオシは上の写真でも紹介した、27才のフェリックス・ローゼンクヴィスト。
日本のレースにも参戦していたので、知ってる人も多いと思うけど、このドライバーめちゃくちゃ凄い。
何が凄いかっていうと、ほとんどミスをせず、いつでも冷静沈着、そしてバカっ速い。
インディカーデビューは、なんと名門中の名門チップ・ガナッシ・レーシングから参戦し、昨日セントピーターズバーグ市街地コースで行われた第1戦では予選3位から一時はレースリーダーになり、最終的に4位でフィニッシュした。
それ以外にも、ブライアン・ハータの息子コルトン・ハータも速い。

titlesponsor_2019.jpgインディでもう一つの話題は、2014年から5年間タイトルスポンサーになっていたVerizonに代わり、NTTが新しいタイトルスポンサーになった事。
2010年〜2013年 IZOD
2014年〜2018年 Verizon
NTTは好きな会社じゃないけど、モータースポーツをサポートしてくれるのは嬉しい。

f1_2019.jpg次にF1。
今年の見所は、エンジンをルノーからホンダに代えたレッドブル・レーシングが、どこまでチャンピオンシップに絡めるか?…だ。
ちなみに、現在のF1に搭載される"エンジン"は、ハイブリッドターボエンジンと呼ばれるもので、エネルギー回生システムやバッテリーなども含まれている。
そのため、その一式を"パワーユニット"という。
しかし、私はその呼び方は好きじゃない。
例えば、インディのスタートコマンドは「(Gentlemen もしくは Drivers) Start your engines」である。これが「Start your power unit」ではマヌケだ。
で、レッドブル・ホンダだが、シーズン直前のテストではエンジンはほぼノートラブルだった。しかし、メルセデスやフェラーリとの差は、まだ埋められていないような気がする。
予想としては、ポールポジションは無理かもしれないけど、サーキットによってはそこそこの戦いができそうだ。
もう一つの見所は、ドライバー。
レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーはどこまでやれるのか?
フェラーリのシャルル・ルクレールはどこまでやれるのか?
ザウバー(アルファロメオ・レーシング)に移籍したキミ・ライコネンはどの辺りを走れるのか?
ウィリアムズから復帰するロバート・クビサはチームメイトよりも速いのか?
…に興味がある。
特に、ピエール・ガスリーとシャルル・ルクレールの戦いぶりを見てみたいので、数年ぶりにテレビ観戦するかもしれない。

今年のWECは興味なし。
今年から新しいシャーシーになるスーパーフォーミュラは、ヨーロッパから来た若いドライバーがどこまでやれるか?…が注目ポイント。

AlfaRomeoRacing.jpg© Alfa Romeo Racing