ささやかな抵抗

コロナで気軽に外に出かけられなくなってからは、誰もが自粛する生活を求められた。
もちろん私も例外ではなく、自宅にいる時間が増えた。
しかし、そんな死ぬほど退屈になりがちな時間を助けてくれたのは、オンデマンドサービスだった。
「パーフェクトワールド」を観る為に契約していた「FOD」は、大嫌いなフジテレビのサービスだったので2月で解約し、3月からは「Amazonプライムビデオ」を契約。
4月にはPrime Videoチャンネルから「NHKオンデマンド」も登録し、事務所と自宅に設置したApple TVでそれなりに楽しい自粛生活をおくっていた。

しかし8月17日、Twitterを中心に「Amazonプライム解約運動」が立ち上がった。
きっかけは、Amazonプライムビデオの新しいCMに三浦瑠麗が起用されたことだ。
三浦瑠麗は、自分のことを国際政治学者と言っているが、普通の感覚を持つ人からすれば、差別主義者で日常的にヘイトクライム発言をしているとんでもない人物である。
もともとAmazonプライムビデオのホーム画面を表示する度に松本人志の顔が出てきて、それを見る度に私は不快な思いをしていたけど、同じ不快さを感じていたのは私以外にも沢山いたらしく、一気にAmazonへの不信感が高まりAmazonプライムの解約とAmazonでの不買を呼びかける抗議の声が上がった。
私も8月17日にAmazonプライムの自動更新を解除、そして抗議の意思を明確にするため、新規に申し込んでいた数本の有料映画が無駄になろうが、翌8月18日に解約手続きした。もちろん解約理由ははっきりと記入して。
たぶん、よっぽどの事がない限り二度とAmazonでは買い物をしないだろう。

私は、今回のAmazon以外にも普段から意識している事がある。
軍事産業に手を染めている企業の商品は買わないようにしたり、怪しげな宗教団体にお金を流している企業のサービスは利用しなかったり…。
最近では、自民党に献金をしている企業も毛嫌いしている。
国民の敵

私のささやかな抵抗など、なんの役にも立たないかもしれないけど、小さな声でもいいからその気持ち表に出す事が大切だと思っている。