小料理屋の敷居

私が小料理屋に通うようになってから、かれこれ20年くらい経つ。
今は、年に6回くらいのペースだろうか。
小料理屋で飲みたくなるのはどんな時なんだろう…と、考えてみたら、なんとなく自分に「ご苦労様!!」と言いたくなった時に行っているような気がする。

私が行きつけの店のお客さんは年配の人が多いけど、この前は30代くらいの男性が一人、ガラガラっと引き戸を開けて入って来た。
さて…小料理屋さんの敷居というのは、高いんだろうか低いんだろうか?
その高さは自分次第で変わる。
一人で小料理屋さんの敷居を跨ぐということは、大人の階段を三歩くらい上がる事なんだろうと思う。

IMG_3451.jpgIMG_3452.jpgこれは5月21日 木曜日に出された料理の一部。

IMG_3947.jpgIMG_3948.jpgそして、これは8月7日 金曜日。
一人でカウンターの端に座り、まずはビール。小料理屋では生ビールよりも瓶ビールの方が合っている。

ちなみに、この写真の店は決して高級店ではなく、どちらかと言うまでもなく大衆向き。
カウンターの左端にはキープされたボトルやその日の新聞が積まれ、ただでさえ狭いカウンターには2人しか座れないし、テーブル席と座敷を含めても、10人も入ればいっぱい。
私が座る席の左側には黒電話があり、それが鳴ると、私が主人に手渡してあげる始末である。
メニューは無い。
客は、出された料理に舌鼓を打ちながら一杯やるだけである。
料理はその時期の旬の食材を使い、美しい器に並べられる。
もちろん、目の前のケースに食べたい魚を見つけたら、「これを食べたい」と言えば、それまでに出された料理と被らない料理が出てくる。

6月12日 金曜日には、天丼を作ってくれた。
あれ? 年に6回じゃなくて毎月行ってる?
天丼とスコッチ