可夢偉

日本グランプリが終わった。
それにしても可夢偉はスゴかった!

今のF-1で、そして鈴鹿であんなオーバーテイクをできるドライバーはそうそういるもんじゃない。
そして、自分が感心するのは可夢偉のフリープラクティスの戦い方。
F-1ルーキーが初めてのサーキットを走る時、フリープラクティスは「練習」になりがちだが、既にサーキットを知っているドライバーにとっては、レースを戦う上でのマシンセッティングを探る時間になる。
可夢偉はF-1ルーキーにも関わらず、最初のフリープラクティスから鈴鹿を知っているような取り組み方をしていた。
"だって、可夢偉は日本でフォーミュラ・トヨタ・シリーズに参戦していたんだから鈴鹿を知っているでしょ?" …というのは大間違い。
フォーミュラ・トヨタで鈴鹿を走るのと、F-1で鈴鹿を走るのとではまったく別の次元の話だからだ。

そして、これまでのレースも同じ。
初めて走るサーキットなのに、そんなことをまったく感じさせない戦い方をしているように思う。
これは本当にスゴイ!

可夢偉 可夢偉がフォーミュラ・トヨタに参戦していた2003年、お台場で行われた「トヨタ・モータースポーツ・フェア」で、可夢偉はレーシングカートのデモンストレーション走行を行った。
とても狭い特設コースにも関わらず、カートを真横に向けながらの派手なデモンストレーションだった。
走行後、「楽しませてもらったよ!」と声をかけたら、ニコっと笑っていた。

その頃の可夢偉とF-1に行ってからの可夢偉は同じ。
見てる人に「楽しかった!」と思ってもらいたい一心で戦っているんだと思う。
ガンバレ可夢偉!