宮城の日本酒

110415_0814~0001.jpg 頼んでいた日本酒が届いた。
宮城県墨廼江酒造の「特別本醸造 本辛」と、同じく宮城県新澤醸造店の「愛宕の松 別仕込み本醸造」。

墨廼江酒造さんは、石巻の海の近くだったので津波により酒蔵が冠水。
蔵の人達は無事だったが、4月7日の余震により建物の損傷が拡大したらしい。

map_suminoe.jpg 新澤醸造店さんは、大崎市ということで海からは離れていたが、酒蔵は倒壊寸前で被害が大きい。
こちらも蔵の人達は無事。

niizato.jpg 他の酒造については調べていないけど、どこも何らかの被害が出ているはず。
地酒はその土地の文化で、その文化を守り伝えていくのが蔵の人達だと思う。
支援の手が差しのべられ、1日でも早く以前の様な酒造りができるようになるといいんだけど…。

これは、新澤醸造店から販売店さん宛に送られてきたお知らせ。
"未来が欠けていく現状を見続けてきました" という言葉に悔しさと悲しさを感じる。
そして、"1分1秒を大切に過ごしています" という言葉がズシンとくる。

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この1 カ月、皆様のご協力、励ましのお陰で蔵の復旧が早く進むことが出来ましたが、余震のたび、蔵中に砂埃が舞い、蔵が一層傾き、未来が欠けていく現状を見続けてきました。
補強でどうにかなる状態では無い事を理解しました。
何度も考えた結果、来季以降、現蔵での醸造継続は不可能と判断致しました。
現在、同土地に蔵を新設する他、様々な方法を模索し、来季の製造に間に合わせるべく1分1秒を大切に過ごしています。
3年前の岩手・宮城内陸地震では、被災時に精米機械を導入し、復旧だけでなく、品質向上を使命として、乗り越えてまいりました。
その気持ちは今回も変わらず、新設・移設・どちらにしても億単位の判断となりますが、「究極の食中酒」の品質を上げ、伯楽星・愛宕の松を造り上げていきたいと考えています。
※現蔵での酒造りは、5月10〜31日の間で、危険ながらも、思い出ある蔵で最後の仕込を行い、次の造りまでの在庫を確保し、現状については幕を下ろす事を予定しております。
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(あとがき)
自分の田舎は宮城県。
母親の実家は、3/11の地震で倒壊寸前になり住めなくなってしまった。