想像力と責任感

6月20日、東京電力が社内調査報告書を発表した。
A4版352ページの分厚い報告書だ。

誰に対する報告なのか?
会見を開いて発表しているのだから、たぶん「国民」に対して報告しているのだろう。

報道からすると内容はこんな感じ。
「私たちは想定できる全ての事に対してしっかり準備していましたが、想定外の津波や政府の介入があったので、非常に迷惑しちゃってます。」

なるほど〜あなた達には何の落ち度も無く、悪いのは自然と政府ってことだったんだあ…ってバカかっ!
あなた達に想像力が無いのなら、世の中に山ほどいる想像力豊かな人達の意見を聞きなさい。


それと政府。
地震のあった1週間後の3月17〜19日に、米エネルギー省は米軍機により測定した「放射能の拡散方向を示す実測値」を日本国政府(外務省)に伝えた。
もちろん周辺住民の避難に役立ててもらう為だ。

日本よりも先に海外の役所がそのような測定を行っていたという事実も恥ずかしいが、もっと恥ずかしいのは、そのデータを一切公表も役立てもせず、内部で隠したってことだ。
握りつぶしたのは、経済産業省原子力安全・保安院と、文部科学省。
これは、国家反逆罪もしくは、国家的業務上過失傷害罪にもあたると思うがどうだろうか。


ふ〜む…
どうもこの国は、想像力と責任感の無い人間が動かしているらしい。