挑戦は好きですか?

大谷翔平くん 18才。
昨年の10月にメジャーへの挑戦を発表し、ついに日本からもそういう選手が出たか!…と嬉しくなった。
ところが、結局は日本ハムへの入団が決まってしまいガッカリ。
あの決意の発表は何だったんでしょ?

そもそも自分は、プロ野球を見ていない。
見てもいないのに勝手な事を言うなと、あっちこっちからお叱りの言葉が飛んできそうだけど、そう思ってしまったんだから仕方がない。

自分には、彼が何に挑戦したいのかがわからない。
日本一のピッチャーになるため?
お金をたくさん稼ぐため?
親孝行をしたいため?

どれも立派な "目標" なので、否定するつもりはこれぽっちもない…ただ、彼には素晴らしい才能があると思うだけに残念でならない。


日本ではあまりメディアに紹介されないが、レースの世界に目を向けると、ワクワクするような挑戦をしてきた選手が沢山いる。

生沢徹は、今から47年も前に一人でイギリスに渡りF3選手権に参戦した。
桑島正美は、22才でイギリスに渡りプライベートチームを立ち上げた。
二人とも本場イギリスのF3で勝っている。

アイルトン・セナがイギリスでレースを始めたのは21才。

佐藤琢磨は、20才からレースを初め2年後にはイギリスに渡り、25才でF1に駆け上がった。
圧巻なのは、F1のシートが決まった後で参戦した2001年のマカオGP。
F3の世界一を決めるそのレースに琢磨は出た。F1が決まっている琢磨には、そのレースに出場する "意味" は無い。
もちろん、出場した選手全員の目標は "琢磨に勝つこと"。
しかし、琢磨の考えは違った。F3で唯一やり残した事が「マカオで勝つ」ことだったからだ。
そして、琢磨は勝った!ある意味F1で勝つよりも難しいレースで勝った。

小林可夢偉は、高校卒業後にヨーロッパへ渡り、フォーミュラルノーシリーズでチャンピオン獲得。
そしてF1へステップアップした。
F1では毎年活躍したがトップチームへの移籍は叶わず、2013年のシート獲得に向け8億円近くの資金を集めた。

そして様々な競技で、世界一を目標に掲げた沢山の選手達が頑張っている。
彼らは、戦いの場所を世界へ求め、"世界一になる!" という "挑戦" を選んだ。
若い選手には可能性がある。


笹原右京くん 16才。
2012年は、ヨーロッパのカートレースでチャンピオンを獲得し、今年はフォーミュラに乗る。
そして3年後にはF1のテストドライブをするのが夢だそうだ。
そうこなくては!
笹原右京オフィシャルサイト
笹原右京ブログ

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sasahara2.jpg掲載については笹原選手の許可をいただきました


(あとがき:2014-3-6)
2014年シーズン、笹原右京くんはフォーミュラ・ルノー2.0 NEC(Northern European Cup)シリーズへ、イタリアのユーロ・ノヴァ・レーシングから参戦する。頑張ってチャンピオン獲って欲しい!
それと、彼を紹介したテレビ番組をyoutubeで見つけたので、リンクします。

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