はるかな尾瀬 1日目〜鳩待峠から見晴し〜

晴れ男(私)が、てるてる坊主を吊るした。
これは、ぜったいに晴れて欲しいと思った時にのみ出動させる天下無敵のてるてる坊主!
天気予報が雨でも、必ず晴れにすることができる…。
同級生の女性陣2人と、昔からの友人("シュニン")とその同級生("ブチョウ")2人の "計5人" で尾瀬に行く事になった。
その計画を一番楽しみにし、電車やバスの時間を調べてくれたのは "シュニン"。
数ヶ月前から横浜野毛の飲み屋で何度も決起集会を重ね、いよいよ予定の6月28日金曜日。
夕方の湘南新宿ラインのグリーン車に陣取り、まずは前泊地の高崎に向かった。
高崎に着く時には、すでに酔っぱらい度30%。
宿にチェックイン後、チェーン店風の会場に場所を移し2次会…酔っぱらい度80%.
地元の銭湯でさっぱりした後は、ホテルの部屋で3次会…酔っぱらい度100%。
ふむ満足!
ただし、良い子は酔っぱらってお風呂に入ってはいけません!
明日からの尾瀬2日間、楽しみましょう〜〜!
就寝…zzz。

早朝のホテルで記念写真。
ふむふむ…まだ5人いる。

高崎7:10発の上越線に乗り、沼田駅で下車。
8:02発のバス停前に置かれたザックは何故か4つ…。
天気を晴らすため、この一週間清く正しい生活を送ろうと誓ったにもかかわらず、シュニンは木曜日に徹夜で飲酒、金曜日も1次会、2次会、3次会と飲みまくり、持病の歯槽膿漏が悪化して、高崎でリタイアしてしまった。
はるかな尾瀬…シュニンにとって尾瀬は本当に遠かった。

"4人" で鳩待峠から山歩き開始。
途中にある熊鈴を鳴らしながら通行する女性陣。
ウエザーニュースでは昼から雨が降る予報。
はてさて最強てるてる坊主の効果はあるのか?!
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コバイケイソウ | ウラジロヨウラクツツジ |
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タテヤマリンドウ | カキツバタ |
途中で見かけた春〜初夏の花達。
ちなみに「コバイケイソウ」には毒があるので絶対に食べたりしてはいけない。
「タテヤマリンドウ」は美しい花で大好き。
だけど、実際の大きさは小指の爪くらいしかないので、意識して見ないと通り過ぎてしまう。
山の鼻のすぐ手前で一度目の休憩。
学生時代に山岳部へ入っていたブチョウは、さっそくでかいミカンの缶詰を開けてくれた。

山の鼻を通り過ぎ、牛首の手前で二度目の休憩。
小学生の団体も含め、けっこう人が多いので、メジャーな休憩ポイントは避けている。
少し早いけど、オニギリ弁当&ワインで昼飯にした。
この後、ガイド役の地元高校生に引率された小学生の団体もココで昼飯休憩。
小さなスペースがとたんに満員になってしまった。
高校生から至仏と燧の岩の違いを教えてもらった代わりに、"大人のザックには酒しか入っていないんだよ" という、とっても参考になる話しをしてあげた。

昼は過ぎているのに晴天。
怪しい雲は我々を避けて通り過ぎ、雨は一滴も降っていない。
赤いmacpacを背負った私は、まだザックのベストポジションを見つけられていない。
ザックの右側には木道に落ちていたタオル。
カワイイ女の子が使ったタオルなら喜んで使うけど、これはきっとどこかのオヤジが使ったやつなので、ゴミとして持ち帰り雑巾にしてしまう。

たっぷり時間があるので、牛首を左に折れ、東電小屋経由で見晴しに向かう。
至仏にはまだ少しだけ雪が残っている。
この辺りの池塘では「オゼコウホネ」というかわいい黄色い花を見る事ができるんだけど、今回はなかった。
その代わり、山の鼻の先にある池塘では見れた。
「オゼコウホネ」は数が少ないので、見れると得した気分になる。
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ニッコウキスゲ | ハナニガナ |
7月に時期を迎える「ニッコウキスゲ」もちらほらと咲いていた。
大江湿原ではだいぶ鹿に荒らされてしまっているらしけど、今年はちゃんと咲くんだろうか?
「ハナニガナ」はあまり見かけない。

ミツガシワの葉っぱがカワイイ。
花はいつ咲くんだろう?

池塘に写る青空を見ると、どうしてもシャッターを押したくなってしまう。
雨雲と夏の雲がごちゃまぜで変な天気だけど、13時になっても青空が見えるとは思っていなかった。
嬉しい。

ヨッピ橋のベンチでコーヒー休憩。
東電小屋でトイレ休憩、東電橋を過ぎた辺りでようやく雨が降ってきた…と思ったら10分後には上がってしまった。
けっきょく雨具を出したのはこの時だけだった。


見晴し十字路に到着。
雨上がりで空気がひんやりしていて気持ちがいい。
本日お世話になる山小屋は「原の小屋」。宿泊する登山者は50人。
さっそく到着ビールで乾杯し、高崎でリタイヤしたシュニンにメールをした。

尾瀬ではほとんど携帯が使えない。
docomoはNG、Softbankは未確認、auはところどころで使える場所がある。
アンテナを立てればどこでも使えるようになるんだけど、尾瀬で携帯やスマホを使う様子は雰囲気を壊すので、"あえて"アンテナを立てていない…という話しを聞いたことがある。
僕も賛成。
見晴しでは、この様にすると使える。
まるで、「ジャージの二人」のワンシーンみたいだね。
お風呂(石けんやシャンプーは使用禁止)でさっぱりして、夕食の前から宴会を開始する。
そして、夕食後は外のベンチに移動して宴会の続きをした。雨予報の中、まさか外で飲めるとは思わなかったので、これは嬉しい誤算。
明日はアヤメ平を経由して鳩待に下る。
飲み過ぎは禁物!
(2日目につづく)