別カテゴリー

f1_20150704.jpg拡大します

まずは、上に添付した予選結果を拡大して欲しい。
これは、2015年イギリスGP(British GP)の予選結果である。

いつもどおり、メルセデスの2人がフロントローを獲得している。
2列目はウイリアムズの2人、3列目はフェラーリの2人、4〜7列目はチームの中でばらつきがあるけど、8〜10列目はザウバー、マクラーレン(!)、マノーがきれいに並んでいる。
この順位はマシンの差で決まっているだけで、ドライバーの力量は何の役にも立っていない。
今年に限って言えば、メルセデスはルイスとニコに莫大な契約金を払わなくても、新人でそこそこ速いドライバーをタダで乗せれば、同じ結果を得られた様な気がする。

そして、ポールから最後尾までのタイム差は約7秒!
マノーを除いたとしても、マクラーレンはトップから3秒遅れ!
とても、同じレースを走るマシンの差ではない。
ポールから1.5秒以内にいるのは9位のニコ・ヒュルケンベルグまで。
実質的に、ここまでがF1世界選手権に参加していると言えるだろう。
残念ながらマクラーレン・ホンダはF1ではなく、別カテゴリー。

複雑すぎるパワーユニット(今はエンジンとは言わない)は、その優劣が勝敗を左右し、ドライバーは汗一つかかずにドライブできる。
そして、年間で使えるパワーユニットが制限されていて、スタート前からグリッドダウンやドライブスルーペナルティーが課せられる。
ギア比の変更もできない。
以前は6位までしか与えられなかったシリーズポイントが、現在は10位まで与えられるのもピンとこない。

F1はどんなレースを目指しているんだろう。
現在、タイヤはワンメイクなのでイコール。
マシン(シャシーとPU)の差で結果に影響するのは50%以内にとどめるべきで、残りはドライバーの力量に委ねられなければドライバーズ選手権を与える意味はない。

今は、マシンのテストやコストを制限する為、くだらないレギュレーションでがんじがらめにしている。
だけど、そんなものが無かった昔の方がエキサイティングなレースが行なわれていた。
下位チームでも、知恵と戦略があり、勇敢なドライバーがいれば上位に食い込めるチャンスがあった。
F1は、その様な時代に戻すべきだと思う。