東伊豆遠足隊 〜城ヶ崎ピクニカルコースから城ヶ崎自然研究路〜

元火山島の伊豆には「南伊豆遊歩道」という一般の人にはあまり知られていない道がある。
落居(おちい)から石廊崎まで続くこの道は、眼下に南伊豆の素晴らしい海岸線を見ながら歩けるコースという事で、数年前から行く機会を狙っていた。
もちろん伊豆に行く限り、天気が良く風が吹かない日であればカヤックを浮かべたい。
しかし、風が吹く海況の悪い日に歩けばいいかというとそうは問屋が卸さない。
この道は切り立った断崖の斜面なども歩くため、風の吹く日は危険なのだ。

10月最初の週末、山に登らない山岳会の今年最後のイベントとして、南伊豆遊歩道に遠征する事になった。
例によって打上げ大宴会が組込まれた山岳会向きのプランである。

早朝5時に全員集合すると同時に、山岳会会長のシュニンからメールが入った。
金曜の夜はいつも朝方まで飲んでいる彼は、私達が爽やかに合流したまさにその時間、爽やかに帰宅したらしい。
ちなみに、シュニンは電車で後から合流し宴会のみ参加する。

当初計画したプランでは、3日(土)に南伊豆遊歩道を妻良から入間まで踏破し、弓ケ浜の民宿で舟盛り付きの打上げを行い、翌日は爪木崎をハイキングしてお日様が明るいうちに帰る…というものだった。
しかし、天気はいいものの土曜日は西風が強い。
これでは、南伊豆遊歩道は危険なので予定を変更。
初日は東伊豆の城ヶ崎ピクニカルコースと城ヶ崎自然研究路を歩くことにした。

西湘バイパス 西湘PA朝飯休憩のため西湘パーキンエリアに入ると、そこは「熱海ヒストリカG.P.2015」に参加する人達の待ち合わせ場所になっているらしく、古いMGが数台停まっていた。
クラシックカーを所有しているオーナーの方は紳士が多いので、しばし楽しく雑談させてもらう。
天気に恵まれてよかったですね。
http://www.autocar.jp/event/2015/10/04/125991/
http://response.jp/article/2015/10/07/261599.html

城ヶ崎 門脇吊橋スタート地点は富戸にある「ぼら納屋」。
以前、カヤックで上陸したり予定外の撤退をした時にお世話になった場所なので懐かしい。
あまりにも早く到着したので、駐車場には係の人がいなかった。
お金は後で払うことにして、ひとまず車を置かせてもらう。

ビールの詰まったソフトクーラーは車に置いておこうと思ったけど、女子1号のザックがあまりにもスカスカだったので入れることにした。
ザックの入口が小さく入れづらいので、もっと口が大きなものを買ってもらわないと困る。

歩き始めるとすぐに門脇吊橋に到着。
観光客に人気の吊橋ではあるけど、まだ8時を少し回ったばかりなので誰もいない。
そして、吊橋の上から下を覗き込む女子チームの二人。
どうも気になる場所は別々のようだ。

城ヶ崎先頭を歩くとクモの巣が顔にかかるので、じゃんけんで勝った者が先頭を歩こうということになった。
最初はグーじゃんけんポン…ブチョウの勝ち。
思わずガッツポーズをしたものの、"勝った者が先頭" である。

この辺りの海岸は、約4000年前に噴火した大室山の溶岩流が海に流れ込んで作られた。
溶岩が固まる際にできた柱状節理が海から垂直に立ち上がっている。

城ヶ崎 いがいが根 城ヶ崎 いがいが根いがいが根。
迫力の溶岩台地。

城ヶ崎 城ヶ崎伊豆はいたるところで柱状節理を見ることができる。
この辺りの海岸も凄い。

城ヶ崎暑いので、座れそうな日影を探して昼飯休憩。
私はここ最近、サーマレストのZシートを携帯しているので、どこでも座れるようになった。

城ヶ崎 対馬の滝川が直接海に落ちている対馬の滝。
この日は水量が多い方かな?!

城ヶ崎 橋立吊橋橋立吊橋まで行ってこの日のハイキングは終了。
同じ方向を見る女子二名。
伊豆高原駅まで行き、到着ビールで乾杯している三人を尻目に、私は車を回収しにぼら納屋に直行。
その後、踊り子号でやってきたシュニンと伊豆急下田駅で合流して弓ケ浜の民宿「磯崎荘」に向かった。
持ち込んだ酒は、日本酒一升+α、八丈島の焼酎1本、ウイスキー1合といつになく大人チョイス。
夕飯前に瓶ビールを4本空けてから、舟盛り付きの大宴会に突入した。

(2日目につづく)