2017年モータースポーツシーズン開幕

いよいよ2017年のモータースポーツシーズンが開幕する。
今シーズンも見所が多い。
そして、昨年とほぼ同じ書き出しでブログが始まった。
2016年モータースポーツシーズン開幕

まずは、日本のスーパー・フォーミュラ。
昨年は国本雄資が激戦を制した。
1 国本雄資  33ポイント
2 ロッテラー 30ポイント
3 関口雄飛  28.5ポイント
4 バンドーン 27ポイント
2015年GP2チャンピオンのストフェル・バンドーンは僕の予想に反して2勝を上げ、堂々の4位でシーズンを終えた。
そして、関口雄飛は予想通りの大活躍。
昨年のハイライトは、宮城県菅生サーキットで行われた第6戦。
絶好調の関口が余裕でトップを快走している時、不運なタイミングでペースカーが入り、関口だけがピットインできない状況になってしまった。
勝つには、2位以下にピットインで失われる30秒以上の差をつけなければならない。
これは、ワンメイクシャーシーで行われるフォーミュラカーレースではほぼ不可能な話だ。
ところがどっこい、この絶望的な状況の中で関口は磨り減ったタイヤでスライドするマシンをねじ伏せ、35秒のギャップを築き優勝してしまった。

今年の選手権も、昨年に引き続き2016年GP2チャンピオンのピエール・ガスリーが日本初お目見えのレッドブルカラーのマシンで参戦し、2年連続マカオGPを制したフェリックス・ローゼンクヴィストや異色の経歴を持ち伸び盛りのヤン・マーデンボローが参戦する。
ひょっとしたら、若干21才の超大物ルーキーのピエール・ガスリー選手は、開幕戦で勝っちゃうかもしれない。
ちなみに、昨年と違って今年活躍できそうな日本人ルーキーはいない。

この動画は、先日鈴鹿で行われたシーズン最初のテストでアンドレ・ロッテラーがコースレコード出した時の車載カメラ。S字とデグナーが素晴らしく速い!!

インディは、日本時間の3月13日にセント・ピーターズバーグで開幕戦が行われた。
AJフォイト・レーシングからアンドレッティ・オートスポートに移籍した佐藤琢磨は予選5位、決勝5位になり、幸先のいいスタートをきった。
ちなみに、開幕戦で勝ったのは最後尾からスタートしたセバスチャン・ブルデー。2位になったのは14番手スタートのシモン・パジェノー。
こんな事は、超つまらないF1では絶対にあり得ない。
4台体制のアンドレッティ・オートスポートは、インディカーシリーズの中でもトップチーム。
いつの間にか40才になった佐藤琢磨にとっては、この1〜2年が最後のチャンスになるかもしれない。
僕は今年のインディカーシリーズを楽しむ為、初めてスカパーのGAORAを契約した。

今年のF1は、大きくマシンレギュレーションが変更になった1年目のシーズン。
その結果、一周5秒くらいのタイムアップになる。
ただ、それがレースの面白さに直結するかどうかはわからない。
レースを面白くする要素はスピードだけでじゃないって事を、FIAは全くわかっていないように思う。
F1から魅力が失われた理由はいくつかあるけど、大筋で言えばエイドリアン・ニューウェイが話している通りだと思う。
F1のハイブリッドは"ただの宣伝文句"(外部リンク)
レースとしては、メルセデスの一人勝ち状態だった2015年、2016年シーズンよりも多少面白くなるかもしれない。
見所としては、引退したニコ・ロズベルグ(2016年チャンピオン)の後釜としてメルセデスに加入したバルテリ・ボッタスがどこまでルイスに食らいつけるか、フェラーリとレッドブルがどこまでメルセデスの二人に割って入れるか…だが、最終的にチャンピオンになるのは、たぶんメルセデスのルイス・ハミルトンだろう。
ちなみに、3年目になるマクラーレン・ホンダは残念ながら今年も期待できそうもない。
個人的に、世界一のドライバーだと思っているフェルナンド・アロンソは、無駄な3年間を過ごすことになり、あまりにもかわいそうだ。

それ以外の注目レースとしては、世界耐久選手権(WEC)と世界ツーリングカー選手権(-WTCC)がある。
WECは、アウディがいなくなったことでポルシェとの一騎打ちになるトヨタチームが念願のル・マン初勝利を手に入れられるか…。
WTCCは、シーズンを通して参戦する道上龍がどこまで活躍できるか…が見所となる。