シーカヤックで行く花金の旅 1日目〜三戸浜から諸磯〜

1ヶ月以上カヤックに乗っていない。
最後に泊まりがけで遊びに行ってからも2ヶ月以上経っている。
健全な精神を保つためにも、どこかに出かけなければならない。
幸いにも、ここ最近で貯めた「お出かけポイント」がたんまりある(はずな)ので、思い切って主人に切り出してみた。
「キャンプに行こうかなぁ…」
「土曜日?」
「いや、今日行っちゃおうかと…」
「どこ?」
「伊豆かなぁ…」
思い返すと何とも"弱気"な切り出し方であるが、家庭内の力関係があるので仕方がない。
と、ここまで会話した後で、主人はパートに出勤した。

伊豆に行くには出遅れているけど、キャンプであればまだ間に合う。
ところが、仕事関係のメールをチェックすると、何だか至急で対応しなければならないものがあり、そうこうするうちに9時を回ってしまった。
これから支度をして伊豆に行くと、道が混んでなくても到着は14時を過ぎてしまう。仕方なく三浦に行く事にした。
三浦でのキャンプなら、久しぶりに三崎の街に繰り出さなければならない。
お風呂がある浜で真っ先に思いついた荒井浜を目的地に設定し、菊名海岸からカヤックを出す事にした。

10時半、菊名に到着。
あれ?予報に反して思ったよりも北風が抜けている。
暫し考えた後で松輪に向かう事にした。
金曜日なので、松輪の駐車場はガラガラだけど、ここでも台風21号の影響で海岸に下りる道がえぐられたりしている。
荒井浜まで漕ぐ時間、テントを設営する時間、お風呂に入る時間を計算した。もちろん三崎のやきとり屋には開店と同時に入らなければならない。
ふむ…松輪から出ると、時間が足りない。
一気に、車で三戸浜まで行ってしまう事にした。

三戸浜三戸浜からカヤックを出すのは今年の3月以来になる。
当然ここでも駐車場はガラガラ。
久しぶりにドライトップを着て、13時半にやっと海に浮かんだ。
この時期の海水は澄んでいる。

荒井浜目的地の荒井浜にはあっという間に到着。
台風で荒れている浜が多いので、上陸して浜の様子を確認してみた。
被害はなさそうだったが、思ったよりも流木が打ち上がっていない。
荒井浜はゴミが流れつかない場所なのか、すでに地元の人たちが片付けた後なのかはわからない。

荒井浜はお風呂は近いけど、三崎に出るにはバス移動になる。
まだ時間が早いので、三崎まで歩いて移動できる諸磯にテントを張る事にした。

諸磯諸磯諸磯に到着。
三戸浜から30分しか漕いでいない。
金曜日なので、SUPもカヤックも見かけないけど、釣り人はたくさんいる。
釣りをやる人は仕事をしていないんだろうか?
昨日までの寒さは何処へやら、半袖でもいられるくらいポカポカ陽気で暖かい。
持ってきた缶ビールで一息付いていると、メッセージが入った。
カミさんだ…
「海どうした?」
「出たよ。」
「えっ?伊豆に出かけたの?」
「三浦にした。今日キャンプして明日そのまま伊豆に行ってみる。」
「えっ?帰って来ないの?日曜帰り?」

頃合いを見計らってクワーズMISAKIへ行き、気持ちがいい柚子湯で体の芯まで温まってから、やきとり屋に向かった。
三崎にはお気にりのやきとり屋が2軒ある。
今日は寿々木。
店に着くと、ちょうどオヤジさんがのれんを出そうとしていた。
「入れますか?」
「何人?」
「一人です。」
「一人なら大丈夫。カウンターの真ん中に座って。」
お〜危なかった。

キンキンに凍ったジョッキに注がれた生ビールで、次々に出される串をやっつけていく。
気分最高。精神も安定。
2杯目はホッピー。
ここのホッピーは横須賀ホッピーに負けず、たんまりと焼酎が入ってくる。
中身をおかわりすると次の店で飲めなくなりそうなので、2/3も残っているホッピーを隣の背広組にあげて店を出た。

ミサキプレッソ\2軒目では、ワインとグラタンでのんびりした。
金曜日の三崎は人が少なく、静かな時間が流れていてとてもいい。

IMG_3963.jpg30分歩いて、テントを張った浜まで戻ってきた。
南西が吹いていて少し寒い。
小さな焚き火を起こし、ウィスキーを一口だけ飲んでテントに潜り込んだ。

(2日目につづく)