東京マラソン返金問題

TM-logo.jpg3月1日に行われる予定だった東京マラソンが「新型コロナウィルス COVID-19」の影響で中止になった。
そして、約38,000人(2019年参考)がエントリーしていた一般枠の参加者に対して、エントリー費は返金されない。
最初にこのニュースを見た時に、耳を疑った。

初めに言っておくと、私はマラソンには全く興味がない。
それどころか、時々遭遇する下手くそな運営のレースで迷惑を受けることがあるので、どっちかと言うと "迷惑っす"派である。
しかし、そんな門外漢の私でさえ、今回の件は「納得できん」と思い、ネットに流れてきた日刊ゲンダイのトピックに「こんなクソ対応しかできない大会なんかやめちまえ。」などと乱暴な言い草でコメントを投稿してしまった。

はてさて、当事者の人達はこの対応をどお思っているんだろ?…ってことで、実際にマラソンの大会に参加している知人に聞いてみた。
すると、こんな返事が返ってきた。

「最初からそう規約にあるので仕方がないと思っているし、その場合にも必ず何かしら参加賞が送られてくるので、参加費戻ってこないマラソン大会もOK。
東日本大地震のおりにはあちこちで中止になったので、その時も納得した。」

聞いてみてよかった。
やはり、当事者の意見は貴重だ。
…と思ったのもつかの間、私は東京マラソンの募集要項を調べていた。
東京マラソン募集要項

参加料の返金については、東京マラソンのエントリー規約にこう書いてある。
「13. 積雪、大雨による増水、強風による建物等の損壊の発生、落雷や竜巻、コース周辺の建物から火災発生等によりコースが通行不能になった結果の中止の場合、関係当局より中止要請を受けた場合、日本国内における地震による中止の場合、Jアラート発令による中止の場合(戦争・テロを除く)は、参加料のみ返金いたします。なお、それ以外の大会中止の場合、返金はいたしません。」

わかりやすく言うと、中止になるほとんどのケースで参加料は返金されるけど、"それ以外の理由" で大会が中止される場合は返金されない…である。
これはおかしい。
ほとんどのケースで返金されるではないか!!
今回中止と判断した理由は「新型コロナウィルス」である。それも2週間も前に。
13項の理由で当日中止になったとしても、参加費は返金されるので、当然今回のケースも返金されなければならない。
あえて悪意を持って返金されない理由を探すとすれば、13項には疾病の記載がない事だ。
頭の堅い役人がエントリー規約に書いてある文言だけで判断した場合、"それ以外の理由" になってしまうことは十分にあり得る。

…ってことで、私が何を言いたいかというと…
参加者の皆さん、これは返金の対象になってもいい事案ですよ〜!! …と声を大にして言いたい。