避暑でずぶ濡れ 〜白駒池からニュウ・高見石〜
8月24日 月曜日、朝一番で天気予報を確認する。
昨日見た時とは少し変わり、午後からは曇りマークが並んでいるが、午前中は晴れ。
今日は、白駒池(しらこまのいけ)から登山道に入り、ニュウ〜中山〜高見石を回って白駒池に戻ってくるコースを歩く。
ほんとは日の出と共に出発したかったのだが、昼飯や行動食を持たずに歩くのも心細いので、途中にあるコンビニの開店時間に合わせ別荘を出発することにした。
すかっと晴れてるけど気温は16℃。
女神湖の近くまで来ると、たくさんのランナーが練習をしていた。
麦草峠の無料駐車場は半分以上が埋まり、まだ料金徴収のおじさんが来ていない白駒池の駐車場もそこそこ車が停まっている。
月曜日なのになぜ? それとも皆さん週末は避けている?
冷んやり静かな白駒池の脇道を進み、白駒荘の先にある高見石への分岐を過ぎると女性達の声が聞こえてきた。
青苔荘から歩いてきたのだろうか?
ニュウへの分岐の所まで来ると、女性のガイドさんに連れられた10人くらいの声の主達と鉢合わせした。
「こちらに行かれますか?」
「はい。」
「お先にどうぞ。」
こちらは一人なので、先に行かせてもらう。
こじんまりした白駒湿原。
あっという間に標高2,351メートルのニュウに到着。
白駒池は標高2,115mなので標高差はたったの240メートル。ちなみに事務所と最寄駅との標高差は50メートルなので、駅から事務所まで5回分しかないないと思うとますます身近に感じる。
眼下には静かに移動する雲の影の合間に白駒池がある。
女性の登山者が一人岩を這い上がって来た。
「あれが天狗岳ですかね?」
「はい。少しガスが多いけどまあまあですね。」
白駒池の反対側は谷から湧き出たガスで覆われていたが、少しするとガスの中に天狗岳の勇姿を見ることができた。
ツアーが到着する前にニュウを後にし、中山へ向かう。
天気がいいのでシラビソの間を進む道が気持ちいい。
中山の展望台に到着。
ここは360度見渡せる場所だけど、見る方向によって空の明るさが違う。
後から到着した男性二人組は私に遠慮したのか、展望台の根元でストーブに火をつけた。
白樺湖のコンビニで買ったオニギリを食べていると、雲が厚みを増してきた。
ジャケットを羽織る。
高見石に続く苔むした道を一人行く。
ポツリポツリがポツポツポツポツになってきたので、ザックカバーを取り出す…と同時に大粒の雨が降り注いできた。
辺りは夕方の様に暗くなり、滑りやすい道がますます滑りやすくなった。
こんな土砂降りだと、フーディニは役に立たない。
駐車場にはあれほど沢山の車が停まっていたのに、全く人とすれ違わない。
まるで、自分一人がこの森に取り残されてしまったようで少々心細い。
高見石小屋を通過し白駒池へ下ると、池の周りは嘘のような青空が広がりベンチには人が座っている。
さっきまでとのギャップが激し過ぎて、なんだか不思議な感じがする。
白駒荘でソフトクリームをもらい、食べながら駐車場に戻った。
帰り道、蓼科に来た時のお土産は、いつもプール平の万葉堂で買うことにしている。
この店は20才の時からお世話になってる店で、その頃は年に何度も食事をしたり買い出しをしたりで顔を出していたけど、最近は滅多に来れない。
うっかりマスクをしないまま店に入ってしまった。
「こんにちは、ご無沙汰していま〜す。あっいけねマスクするの忘れてた。」
「あら久しぶり!! 今年はこんなだから、皆さんマスクをしてて誰が誰だかわからないのよぉ。」
「ジコボウは?」
「最近採れないみたいで入らなくなっちゃったのよね。気候が変わったからなのかしら。」
代わりに「信濃きのこしぐれ」をもらう。
その当時の若奥さん(今は女将さん)は、なぜか当時のまま年をとっていない。
魔女?!
これは、諏訪南インターに乗る前にガスを入れ、160キロ走った時点のメーター。
33.0℃と表示された外気温の下に、残りのガソリンで走れる距離が出ている。
1080キロ??
すでに走った距離を合わせると、満タンで1240キロ走れる計算。
タンクは50リッターだから、リッター換算で24.8キロ!!
この車はハイブリッドか?
それとも魔女に魔法をかけられた?😅