ワイルドキャンプは無理だった 2日目〜裏磐梯 小野川湖〜

昨夜はダウンジャケットを脱いで寝袋に入ったが、寒さで夜中に目が覚めた。
やっぱり冷え込んでいる。

テント越しに誰かのイビキが聞こえる…どうやら寒さも感じないで熟睡しているようだ。
時計を見るとまだ3時。こっちも寝袋に潜り込む。

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裏磐梯2日目の朝。
予報通り曇り空。午後は雨になるらしい。

朝陽が差し込まず、どこもかしこも冷えたまま。
残念ながら靄の中を行く幻想的な早朝のパドリングは実現できなかった。

今年は水量が少なく、去年なら湖水が満ちていた場所にはカヤックが並んでいる。

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あっちこっちのテントから、のそのそと人が這いずり出して来る頃、昨日残った鍋にマルタイラーメンを投入して我々の朝飯が完成。
今にも雨が降ってきそうな微妙な爽やかさの中、コーヒーを2杯飲んでやっと体がシャキッとした。

とりあえずいつ雨が降ってきてもいいようにテントを撤収し、カヤックウエアに着替えることにする。
そして、着替えると同時に雨が降ってきた。早めの撤収で大正解。

一番先に準備を整え、しびれを切らしていたタケさんが湖上に消えて行く。
そして自分も後に続く。
数分後ワンチャンも続いたが、新調したReedのスプレースカートをコーミングにはめる作業で相変わらず手間取っている。

イイダーは雨の中のパドリングに気乗りしていなったが、車を置きに行っている間に全員が浮かんでいる光景を見て愕然としている。
仕方なくドンジリでカヤックを浮かべてきた。

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しっかり雨。
山々も霞んでいるけど、こういう感じは嫌いじゃない。
そもそも水の上に浮かんでしまえば、雨なんてこれっぽっちも気にならない。

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誰もきっぱり言い出していないが、暗黙の了解のごとく湖を一周するルートに乗って漕ぎ進んで行く。
途中で何艇かのカヤックとすれ違うが、みんな楽しそうな顔をしている。

湖の一番奥にある「小野川湖畔の家キャンプ場」の近くまでくると、300メートル以上離れているのに、BBQの美味しそうな匂いが漂ってきた。

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土曜日と日曜日で違った表情を見せてくれた裏磐梯小野川湖のカヤックもおしまい。
カヤック撤収の時には雨も一時中断してくれて、びしょびしょにならずにすんだ。
これが神様の優しさなのか、はたまた晴れ男の最後の踏ん張りなのか…はわからない。

初淡水カヤックがピンときていなかったタケさんも「意外に楽しかったです」ということで、まあまあ良かったんじゃないでしょうか?!
ワイルドキャンプはできなかったけど、秋の寒空キャンプもなかなかいい。

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