川はどんなだ 〜那珂川〜

12月二度目の週末は、どこも強風で大荒れ…の予報。
漕げる海はない。


自宅を5時半に出発して栃木県に向かう。
栃木県に海はありませんが…はい!そのとおり!那珂川に向かっている。
那珂川は初体験…というよりも "川" そのものが初体験。まったく勝手がわからない。

とりあえず出艇場所まで行って、他のパーティの後ろにくっついて行こう!…という作戦を立てた。
題してコバンザメ作戦…いや金魚のフン作戦と言った方が正しい。


出艇場所として予定していた「大瀬観光やな」に隣接している無料駐車場に着いた。
数台の車が停まっているが、カヤッカーは一人もいない。
そして、想像していた河原も無く、釣り人もいたりしてちょっと出艇しづらい感じ。

ん〜〜この場所ではないかもしれない…。
皆どこから出艇しているのか、辺り一帯を調査することにした。

河原に降りることができる場所はいくつかあるが、どれも一長一短でベストな場所が見つからない。
収穫なく、結局最初の場所に戻ってみたものの、時間はすでに10時を回っていた。
ん〜〜困った。

ゴール地点は「道の駅かつら」の河原を予定している。
そこからバスとタクシーを乗り継いで出艇場所まで戻るには、14時32分のバスに乗りたい。
距離的には15キロ程度なので、今からカヤックを組み立てても十分間に合う。
ところが、川は初めてなので、途中でスカウティングが必要になったり、ライニングダウンや最悪ポーテージもあるかもしれない。
そうなると、未経験の自分には、ゴールまでの時間がいまいち読めない。

安全策で、少し下流まで移動することにする。

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新那珂川橋の近くで絶好の出艇場所を発見した!
さっそくカヤックを組立て、ラーメンとビールでサクッと腹ごしらえする。

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着替えやら何だかんだで、こんな大荷物になってしまった。
そもそも川でパドルフロートはいらないよ〜な…。

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浅い川岸から10メートルほどカヤックを引っ張って行き、ともかく出艇。
そして、初めて川に浮かんだ記念にさっそく記念写真。

ちなみに、これは川上に向かって撮った新那珂川橋。
離岸と着岸では、バウを川上側に向けるってことは、本を読んで知っていた。

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あらためてバウを川下へ向けて、川下りを開始する。
とても新鮮な気分だけど、水は思ったほど澄んでいない。

まったくパドルを使わなくても、川底の石が飛ぶ様に流れていく。
こりゃ楽チンだって思った矢先、最初の瀬が現れた。しかもS字コーナー。
まっすぐ入って、外側の護岸の手前でカヤックを内側に向けて…ってな事を考えているうちにカヤックは斜めになって瀬に突入し、浅い川底にカヤックの底がぶつかった。

S字コーナーを抜け、エディに入った時にはカヤックは逆方向を向いていた。
何だこりゃ。舟をぜんぜんコントロールできない。

それにしても、瀬の中の水深が浅いかどうかは、どうやってわかるんだろ?

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穏やかそうに見えても、川は3ノットくらいで流れている。
パドリングは必要なく、時々方向を修正する為にブレードを刺すだけだ。

カヤックは音も立てずに川面を滑っていく。

鳥達はすぐに逃げないが、パドルを水に入れた「ポチャン」という音を聞いたとたん飛び立ってしまった。
音の無い川では、些細な音が遠くまで響き、自然とは異質な音が鳥達を驚かしてしまうようだ。

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時々現れる瀬でデッキの上が洗われることもあるが、この辺りでは1〜2級の瀬しかなく、問題はない。

それよりも、神経を使うのは水深の有無だ。
瀬に入る直前まで、最適なルートの判断に迫られる。

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御前山橋(ごぜんやまばし)に到着。
あっという間に行程の半分が過ぎてしまった。

後で、GPSの速度記録を確認すると、時速10キロはあたりまえ、時には時速15キロに達することもあった。

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ゴールの那珂川大橋が見えてしまった。
このままゴールしても早過ぎるので、ほんの少し手前の岸に上陸してコーヒーを飲む事にした。

例によって、バウが向いているのは川上方向。
辺りには力尽きた鮭が横たわっている。彼らは役目を果たせたのだろうか?

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那珂川大橋の先でゴール。
この場所から陸に上がった所に広い駐車場があり、アスファルトの上で撤収ができる。

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距離は約10キロ。
途中にある瀬は一カ所を除き、だいたいこんな感じなので、川初心者でも大丈夫。
問題なのは "水深"。
何度か底を擦ったが、幸いフレームもスキンも無事だった。
もっと水量があれば、安心して楽しめるのに…いつもはどうなんだろ?

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御前山バス停14時32分のバスで新那珂川橋まで戻ろうと思ったが、バスは途中までしか行かなかった。
マピオンの地図に載っている "新那珂川橋のバス停" はすでに無いらしい。
運転手さんと話しをして、バス停じゃない所で降ろしてもらい、残りの3キロは歩いて戻った。
那珂川は最低2台の車で来ないとダメだと思う。


正直に言って、川の印象は今の時点ではモヤっとしている。
ほとんど漕ぐことなく移動するので、パドリングを楽しめるわけでもないし、ましてダイエットの手助けにはならない。

楽しかったとも言えるし、そうでなかったとも言える。

たぶん本当の川旅は、車で来て1泊2日程度を移動するのではなく、公共交通機関で現地まで移動し、地元の人達と接しながら、もっとたくさんの距離を旅することでわかる様な気がする。

そんな旅が経験できる時まで、「川はどんなだ」に対する自分への回答はお預けにしよう。

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