はるかな尾瀬 2日目〜見晴しからアヤメ平、鳩待峠〜

尾瀬2日目。
昨夜は、大人のザックに入っていた酒(日本酒一升、焼酎500ml)を空っぽにしたが、まだ日本酒500ml、ウイスキー300mlが残っている。
ふ〜む…大人のザックはまるで次から次にお酒が出て来る魔法のポケットのようだ。
ちなみに、焼酎はシュニンの置き土産。

21時の消灯後は、ローソクランタンとLEDランタンの灯りの中で宴が行われ、22時に就寝。
朝5時半の出発に向けて、それぞれのペースで起床した。
私は6時間寝ると自動的に目が覚めてしまうので4時に起床。
5時にブチョウの目覚ましが鳴ったにもかかわらず、布団の中から、か細い声が聞こえてきた。

ブ「あと15分…」
二日酔いですかあ?

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山小屋の朝飯は、お昼のお弁当に変更してもらい、昨日のうちに受け取っていた。
そして、ほぼ予定通りに山小屋を出発。
朝食前の散歩をしている人がパラパラといる。
至仏と燧は、まだ朝靄の中だけど、青空が広がっていて今日もいい天気になりそうだ。

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ブチョウは二日酔いだった。
木道を歩いていても、雲の上を歩いているようにフワフワとしているらしい。
そういえば、500mlの焼酎はほとんどブチョウ一人が飲み、それが終わると日本酒もグイグイやっていた。
大丈夫か?!ブチョウ!

竜宮小屋の先にあるベンチで朝飯タイム。
献立は、尾西のアルファ米とみそ汁、そして昨日残ったキュウリとナスを揉んで作った漬け物。
だんだん荷物が軽くなって嬉しい。

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日本の正しい朝食を済ませて、アヤメ平へ向けていざ出発。
「早朝には熊の出没に注意」という注意書きを見て、じゃっかんビビる女性陣2名。
たしかに早朝は注意しなければいけない。

ブチョウはパーティの先頭を順調に歩いている。
飯を食べて、少しは二日酔いも収まったのか?!

収まってなかった…。
この後急登にさしかかると、とたんにバテてしまい、膝に手を当てたまま玉の様な汗をかいている。
その横を追い越した女性陣は「汗がお酒くさ〜い」と一声発し、そのまま二日酔いブチョウを置き去りにして行ってしまった。
私は、しばしの間一緒にいたが、ブチョウの「さ、さ、さきにいってください…」のお言葉に甘え、女性陣の後を追うことにした。
マイペース女性陣は、順調に高度を上げている。

休憩場所で待つこと延べ30分。
やっとブチョウが追いつく。
頭に巻いていたタオルを絞ると、ジャ〜っと汗が流れ落ちた。
お疲れさま!
もう少しでアヤメ平です。

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ミズバショウ イワカガミ


途中で咲いていた花。
「ミズバショウ」の時期はとっくに過ぎているけど、高度の高いこの辺りではまだ見ることができる。
「イワカガミ」も好きな花の一つ。

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標高1968メートルのアヤメ平に4名揃って無事到着。
私のPROTREKではそれよりも50メートルくらい低い数字が表示されている。
ありゃりゃ、基準高度をセットしとかないと…。
[PROTREKの基準高度セット方法]

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ここで昼飯&お茶タイム。
プラティパス -Platypus-に入れてきた水も空になり、ますますザックが軽くなっていく。
オニギリを食べていると、鳩待から上がってきたツアーの団体さんが次々にやって来ては、この場所で写真だけ撮って、次々に去って行く。まるで海外の弾丸ツアーみたい。
もっとゆっくりしていけば?

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鳩待まではずっと下り。
濡れて小さくなっていたワタスゲもふっくらとしてきた。

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タテヤマリンドウ ヒメシャクナゲ
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アオキ? チングルマ


尾瀬戸倉からは、関越交通が運行している高速乗合バス尾瀬号のチケットが取れた。
これで新宿駅まで乗り換え無しで行ける。
でもバスはどうなんだろ?
たしかに値段は安いけど、渋滞したら遅くなるし座席も狭くてくつろげない。
やっぱり来る時と同じように、戸倉〜沼田〜高崎〜横浜のバス&電車が良かったかも。

そして、帰りのバスである事が決定された。
大反省会は7月19日!
はてさて、大反省が必要な人は若干2名だけだけど、たぶんその席でシュニンのリベンジ企画が計画されるはず。

後日、シュニンとブチョウからメールが届いた。

「筋肉痛解消してます。明日からまた尾瀬でも大丈夫です。但し今晩飲み過ぎなければ」
ふむ、ブチョウは反省しているらしい。
「週末までには治すもんね」
シュニンは、高崎リタイヤを余儀なくされた歯を週末までに治し、また徹夜で飲む気のようだ。
ふむ、まったく反省していない…。

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