輪違屋糸里のあとは楽園

IMG_0396.jpg 昨年暮れから読み始めた「一刀斎夢録」と「輪違屋糸里」を読み終わった。
「輪違屋糸里」は良かった!
どちらも著者は浅田次郎で、新選組を題材にしている。


10年くらい前、元気がなかった時に友達からメールをもらった。
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浅田次郎の「壬生義士伝」読んだ?
気合入るし泣けるよ。
オレも侍だ!みたいな。嫌い?

超古いけど、鈴木光司の「楽園」も、血わき肉踊るよ。
「リング」や「らせん」より、私はこの初期の作品が好き。
前のめりの、若い作品って感じがいいな。
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IMG_0395.jpg さっそく「壬生義士伝」を読んでみた。
それまで新選組に関する本は読んだことがなかったので、隊士それぞれのキャラクターが面白く、あっという間に読み終えてしまった。

IMG_0394_20140125.jpg その後は、新選組三昧。
史実は史実として、司馬遼太郎や浅田次郎が肉付けした小説は圧倒的に面白い。
斬られる方はたまったもんじゃないけど、人間の生き様や考え方など、自分とはまったく違っていたりするのも面白いし、自分以外の人物を疑似体験している様な気分にもなれて楽しい。

それと、本は映画とは違い、場面場面を無意識にイメージして "観て" いるので、長編を読み終わった後は、珠玉の映画を観終わった様な満足感がある。
そうだ、今度京都の八木邸に行き、芹沢が暗殺された部屋で当時の空気を感じてみることにしよう。


さて、次は何を読もう…
久しぶりに鈴木光司の「楽園」でも引っ張り出して読んでみようかな。
ちなみに、鈴木光司は1957年生まれで自分と同い年。
才能のある人はいるもんだねえ〜。