本末転倒

今年、大きくレギュレーションが変更されたF1が迷走している。
チャンピオンシップはメルセデスチームの独走。
この状態は、1988年のマクラーレン・ホンダが16戦15勝した時に似ている。

マシンが壊れない限り、ポールを取るのもレースに勝つのも、ルイスかニコのどちらかで決まり。
その他のチームにいたっては、莫大な予算をかけ、数百人のスタッフを抱えながら、チャンピオンシップの3位以下しか手に入らない。
これでは、モチベーションを保つのが大変だろう。


エンジン音はモサっとしていて、初めて開幕戦のレースを観た時は、レースがスタートされているのに、まるでフォーメションラップを走っている様に見えた。
レースの迫力は無い。

megafone.jpg ならばとFIAが考えたのが、この写真の「メガホンエキゾースト」。

要はエキゾースト(排気管)の先にラッパを付けて、大きな音を出してやろう…という子供騙し。
レーシングマシンの音というのは、"こうじゃなきゃいけない" と決まってるわけじゃないけど、大きな音が出りゃいいってもんじゃない。
そもそも世界最高のチャンピオンシップであるF1がやる事じゃないし、こんな音になっちゃうのは、エンジンレギュレーションが決まった時点でわかっていたはず。

正に「本末転倒」である。


今のF1は、変な規則が山ほどある。
どの規則も、レースやチャンピオンシップで予想外の結果を生み出そうという "いらぬお節介" 的なものでつまらない。
FIAは、継続性のあるレギュレーションを考える事に専念し、レース結果を左右させる様なヘンテコな規則は考えなくてもいい。


それにしても、可夢偉の加入したケータハムチームは、厳しい戦いを強いられている。
スピードが格下GP2の下位チームのタイムよりも遅いなんて…。
頑張れ可夢偉!