アルプスまでの道 北八ヶ岳2日目〜縞枯山荘から麦草峠〜

2日目。
晴れてはいないけど雨は降っていない。
台風が目の前に迫っていることを思えば上出来の天気だろう。

P8090054.jpg P8090058.jpg 朝5時半の出発に向け、準備ができた者から外に出て来た。
ところが約1名の準備がもたもたしている。
心優しい山岳会の面々は「早くしろよ〜」とか「おっせ〜よ」などの乱暴な言葉はいっさい口に出さないが、3人の白い目が心の声を雄弁に物語っている。

北八ヶ岳 今日は昨日に引き続きガスで眺望が望めないので、縞枯山(標高2,403m)と茶臼山(標高2,384m)はパスし、五辻を経由して麦草峠に向かうことになった。
て〜ことは、本日の登りは「ゼロ」。
五辻への分岐に向け、昨日来た道をロープウェイ山頂駅に向かって進んで行く。
黙々と歩く皆の頭の中は、すでに蓼科での温泉&打上げ大宴会で一杯のようだ。

北八ヶ岳 五辻への森林浴ルートに入るとガスが切れ、眺望が開けた。
すぐにガスがかかってしまったので、少しだけしか下界の様子を楽しめなかったが、昨日今日と250メートルしか "登山" をしていないので、ご褒美としては相応なのかもしれない。

北八ヶ岳 北八ヶ岳
北八ヶ岳 北八ヶ岳
その後は清々しい苔の森を行く。
天気が良ければ別のルートを行っていたはずなので、この道を通るのは一生で一度きりになる可能性大。
そう思うと、今歩いているこの道も愛おしく思えてくる。

P8090096.jpg 歩き始めて1時間ほどで、山荘の主人に教えてもらった「あずま屋」に到着した。
ここで朝飯にする。
それにしても人が少ない…というか誰もいない。

北八ヶ岳 五辻 お茶を飲みながらのんびり1時間ほど休憩して出発。
バスの時間は決まっているので、あまり早く麦草峠に着いても意味がない。

P8090106.jpg ルート探しに真剣な3名と、皆さんにお任せ〜的な1名。
それと撮影係の私。
この配役は毎回変わらない。

P8090109.jpg もう少しで麦草峠。

白駒の池 バスの時間までたっぷりあるので、麦草峠を通り越して白駒の池まで遠征。
ここでもガスで何も見えなかった。

ところが神はいた!
たった1分間だけだったけど、立ちこめていたガスが手品の様になくなり、対岸まで見渡すことができた。

麦草峠 麦草峠 麦草峠までは、2組に分かれて向かうことになった。
ルート探しに真剣だった3名は筋肉痛を訴えて車道を通り、皆さんにお任せ〜的な2名は元気に来た道を戻った。
かかった時間は同じ。

バスの出発までにそれぞれが昼飯。
皆は麦草ヒュッテに蕎麦を食べに行き、私は荷物番をしながらジャコの和風パスタを作って食べた。


この夜、標高1,250メートルの温泉宿で消費された酒は、500mlの缶ビール5本、350mlの缶ビール1本、500mlの缶酎ハイ1本、ワイン1本、焼酎1本、日本酒8合、ウイスキー180ml、それと宿の冷蔵庫に入っていたカップ酒。
明日は台風の中、朝一番のバスとあずさ12号で帰る。


(あとがき)
今回のシューズは先日ソールを張り替えたライケル。
履き心地も変わらず、中が濡れる様子もなく、まったく問題ありませんでした。
8年目の決断

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