全治半ばで漕げるのか? 〜三戸浜から諸磯〜

1ヶ月前、右手首を骨折してしまった。
片腕になった日

カヤックを組み立てたり、持ち上げたり、漕いだりするには最低2ヶ月…あるいは年内いっぱい無理なんじゃないかと思えるくらい、ギプスをしていた時は痛くて不自由だった。
そして、天気・海況がいい日が続く度に、自分の不注意を悔やんでいた。


10月25日土曜日。
週末2日間は穏やかな海になる予報だ。
カヤック仲間は相変わらず元気一杯で、沖縄、熊野灘、伊豆へと遠征している。
明日は娘が車を使うので、レンタルする身分の自分としては、海に行くには今日しかない。
ふむ…
完治まではまだ1ヶ月あるけど、手首に負担をかけなければ漕げない事もない様な気がする…。
さてどうする?

とりあえず海に行ってみることにした!
カヤックを組み立てる事もできなければ諦めもつく。
ウエア、自炊道具、スノーケルセット、ウエットスーツなどをIKEAのバッグへ次々と放り込み準備開始。
まず最初の関門は、庭にあるカヤック用物置からカヤックを引っぱり出し、車のトランクに積み込む事ができるかだ。

なんとかなった!
出発。
車でカヤックに行くのは、昨年の12月以来になる。
高速に乗った後でカメラと帽子、そしてLIFE PROOFを忘れた事に気がついた。


三戸浜に到着すると、駐車場には既に数十台の車が停まっていた。
カヤックや釣り用のボートを運んで来た人が多い。

海を眺めながらゆっくりコーヒーを飲み、第二の関門である組立てに取りかかる。
慌てる必要はない。
漕げたとしても、今日は諸磯辺りまでしか行かないので時間はタップリある。

組立てでは、フレームのテンション掛けができないかも…と心配していた。
しかし、バウやスターンのフレーム組立てやその他の作業でも意外に手首をひねったりする動きが多い事に気がついた。
そして問題のテンション掛けは、右手と左手をクロスさせ、左手でテンションを掛ける事でなんとかクリア。
ふ〜〜組立て完了。

第三の関門は、カヤックを移動させる事。
いつもの様に右肩に担いでみると右手首に負担がかかったが、少しだけ我慢して水際まで運ぶ。
なんとかここまで準備できた!

IMG_7765.jpg さて出艇。
カヤックに乗り込み、スプレースカートもはめる事ができた。
そして、恐る恐るCamanoのブレードを差し込み、漕いでみる…。

手首の固定を意識していれば痛まない。
なんとか進めるけど、右腕に力が入っているのがわかる。
まるで初めてカヤックに乗った時の様に体が固い。

IMG_7771.jpg 少ししか漕いでいないけど、荒井浜の透明度を確認したくて、いったん脇の浜に上陸することにした。
と思ったら、あ〜〜体が支えられないのでカヤックから降りれない!
無理矢理足を出して、ひっくりかえりそうになりながら上陸した。
ふ〜〜こんな関門が残っていたとは…。

漕げなかった期間は、たったの40日くらいなのに、出艇して上陸してという、たったそれだけの行為がすごく新鮮に感じる。

IMG_7776.jpg IMG_7779.jpg 諸磯に上陸。
ここでも何とかひっくり返らずに降りる事ができた。

誰もいない浜で昼飯を食べ、スノーケルをしてのんびり過ごした。
諸磯でスノーケルしたのは、ものすごく久しぶり。
ウエットを着ていればまだまだ寒くないし、風が無く日差しがあれば海から上がっても寒くない。
カメラを忘れたので海の中の写真は撮れなかったけど、なんだか大きくて美味しそうな魚がウヨウヨ泳いでいた。

IMG_7782_20141025.jpg 帰路。
心持ち、右手の痛みも少なくなっているような気がする。
片道3キロしか漕いでいないけど、これはこれでリハビリの運動になっているのかもしれない。

三戸浜では、陽が傾いても戻って来ないカヤッカーが沢山いるようだ。
今日は、どこかの浜でキャンプしているんだろう。
重い荷物を持って移動できるようになれば、自分もできるかもしれない。

IMG_7789.jpg 夕陽が綺麗そうだったので立石に寄ってみた。
全治まで後1ヶ月…でも、なんとか海に復帰できた。
気分は最高!

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