西湖で山遊び 3日目〜紅葉台から足和田山〜

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二日間に渡る "前夜" を経て、やっと山岳会のメインイベント当日を迎えた。
早起きが続く私は、例によって5時には起床。
6時前には、クラシック音楽をBGMに、コーヒーを飲みながらテラスで清々しい朝の雰囲気を味わっている。
他のメンバーは、私より2時間も早く爆睡モードに入ったにも関わらず、まったく動き始める様子がない。

世話係の人が用意してくれた和食の朝飯を食べながら、本日の予定が話し合われた。

「この距離でこの等高線の密集具合は気になる。」
「昼飯は必要か?」
ふむ…。
そもそも今日私達が登るのは、アルプスではなく小学生が遠足で使い、頂上まで車でも行けちゃうルート。
フジヤマNAVIのサイトでは「陽だまりのお散歩ハイク」というキャッチコピーがつけられている場所なので、等高線うんじゃらを気にするレベルではない。

IMG_1955.jpg車1台を西湖の端っこにあった駐車場にデポし、コウモリ穴の近くから"ハイキング"開始。
何故か私を除く全員が立ち止まって下を見ている。
チーフリーダーは地図を見ているのだが、他の3名は何をチェックしているのだろう?

IMG_1956.jpg足下がフカフカの青木ヶ原樹海を行く。

IMG_1959.jpgいったん舗装された道を歩き、刹海神社(せのうみじんじゃ)の鳥居をくぐって龍宮洞穴に向かう参道を進む。

竜宮洞穴は、竜が棲むという伝説がある。
西暦864年の富士山噴火以前、西湖と精進湖は一つの湖で、刹海というのは分裂前の湖の名前だったとのこと。
しかし「海」という名前がつけられているのはおかしい。
昔の人は今みたいに上空からの地図が見れないので、海と湖の違いがわからない。
今だって、突然琵琶湖のほとりにポンと置かれたら、琵琶湖は海だと思うかもしれない。
そう考えると、昔の人は海と湖を別のものとは考えず、すべて「海」と呼んでいたのかもしれない。
信仰の対象であった富士山では、「富士八海」というものがあり、龍神が住むとされた各湖を巡礼した。
ちなみに、西湖には「青木龍神」、精進湖には「出生龍神」、本栖湖には「古根龍神」が祀られている。

IMG_1962.jpg結局、等高線うんじゃらは何の障害にもならず、あっと言う間に紅葉台に到着。
富士山がドド〜ンとお出迎えしてくれた。

IMG_1964.jpg三湖台に到着。
広大な青木ヶ原樹海の先に本栖湖があり、その先には雪を被った南アルプスも見える。

IMG_1969.jpgIMG_1974.jpg木漏れ日が真綿の様に広がっている幻想的な山道を通ったりしながら五湖台と言われる足和田山山頂に到着。
ここで昼飯にする。
河口湖の展望がなかなかいい。

足和田山からは、まっすぐ西湖に向かって下っていく。
ものすごい急勾配というわけではないけど、岩のない土だけの道が続いていて、ところどころに張られたロープに助けられながら下山していくことになる。
ここでお姉様達が大苦戦し、ブチョウとの間で登山とは思えない光景が繰り広げられた。

IMG_1982.jpgダンス?

IMG_1987.jpgイジワル?

IMG_1989.jpgもう何がなんだか…、どっちに向かおうとしているのか…、サッパリわかりません。

大騒ぎしながら全員無事下山し、日帰り温泉で汗を流してから帰路につく。
ナビの言うまま車を走らせていたら、いつの間にか2号車は中央高速を走っていた。
1号車は東名。
ぜったいに負けたくない。

ほぼ同じ時間にそれぞれの自宅に到着。
東名高速 VS 中央高速の戦いは引き分けに終わった。

IMG_2120.jpg一週間後、野毛で "反省会" が行なわれた。

私は特に反省するような事はないけど、他のメンバーはいろいろあるらしい。
「ワインは2本でよかったな」「やっぱり日本酒は足りなかった」「馬乳酒のマズさはあり得ない」「A列車で行こうはどれくらい残ってる?」…。
ふむ…他に反省する事はないのだろうか?