坊主の戦い 北海道1日目〜余市・小樽〜

私が参加している山岳会の面々は、なかなか山登りの計画を決めることができない。
そもそも山に登る気があるかどうかも疑わしい。
ところが今年の1月、「LCCを使って片道3,999円で北海道に行きませんか?」と思いつきで提案したところ、あっという間に全員の参加が決まってしまった。
どうも、山登りではなく”単なる旅行”、“単なる飲み会” の話だと、活発な意見のやり取りが行われるような気がする。
とにもかくにも4月の中旬、山はまだ雪に覆われている北海道に行くことになった。
唯一の心配事は、超強力な雨男である部長が大人しくしているか…ってことである。

てるてる坊主どうにも好天が見込めないとハッキリしてきた出発二日前、いよいよ最終兵器を登場させることになった。
ちなみに、前回登場させたのは3年前で、やはり山岳会のイベントの時。
はるかな尾瀬 1日目〜鳩待峠から見晴し〜

この超強力てるてる坊主は、絶大な威力を持っているが、実戦に投入されてから効果を発揮するまでには通常三日間は必要になる。
今回は部長の力を侮っていたこともあり、猶予は二日間しかない。大丈夫だろうか?
もし「曇って 泣いたなら」、この首をチョンと切られてしまう。

皆さんは、てるてる坊主の由来ををご存知だろうか?
諸説ある中で最もそれらしいのは、こちらの説。まさに命がけなのである。
「てるてる坊主の歌」が怖すぎる?

バニラエア飛行機はLCCなので出発は成田。
海外へ遊びに行く暇もお金もない私には、とっても久しぶりな成田である。
前回成田に行った時は、横浜から成田エクスプレスを使い片道3,000円以上かかった記憶がる。
せっかくの格安LCCも、成田までの往復で7,000円かかってしまっては元も子もない。
私を含む「とにかく安上がり派」3名は、東京八重洲から片道900円のLCCバスで行くことにした。
超雨音の部長と雨女疑惑のある女子1号は、横浜からエアポートリムジンで向かう。

首都圏の天気は快晴。
しかし、本日向かう小樽・余市の天気予報は雪…このままでは、坊主は首チョンになってしまう。


新千歳空港へ着陸態勢に入った飛行機は、思ったほど揺れなかった。
天気は曇り。
空港内で昼飯を食い、一杯飲みながら電車で余市に向かう。
今日の予定は、主任が手配したニッカウヰスキー余市蒸溜所の工場見学と有料バーカウンターでの一杯、柿崎商店での夕飯、宿のある小樽で一杯、二杯、三杯である。

ニッカウヰスキー余市蒸溜所余市に到着。
奇跡的に雨も雪も降っていない。

私は、余市蒸溜所の工場見学をするのは二度目であるが、新鮮な気持ちで楽しめた。
そして、楽しみにしていた有料バーカウンターでは…なんとシングルカスクの提供が終わってしまっていた。
長年このバーで働く女性のバーテンダーさんに聞いたところ、単純に量が少なくなってしまったからのようだ。
ここでしか飲めない(買えない)シングルカスクは、人気があったのだろう。

予定通り柿崎商店で夕飯。
6月解禁の積丹産ウニではないものの、女子2号は念願のウニ丼が食べられてご満悦である。
ちなみに、北海道の絶品ウニの中でも、利尻/礼文島産のウニが最高という人もいる。

小樽電車で小樽まで戻り、今宵の宿にチェックイン。
小樽バインでワインと美味しい料理をいただき、宿の部屋で飲み直した。
結局、北海道初日は一度も傘をささずに乗り切ることができた。
Yahoo天気やウェザーニュースも、命をかけている"坊主"にはかなわないのである。

(2日目につづく)