満員御礼 尾瀬1日目〜檜枝岐歌舞伎〜

春の北海道遠征から4ヶ月、全く山行の計画が発表されない山岳会は、すでに山岳会ではなく単なる酒飲みお友達会と成り果てている。
唯一、8月のお盆休みの週に木曽駒ケ岳遠征のアイデアが部長より発表されたが、行き帰りのロープウェイで合計4時間以上の待ち時間が発生する事が判明し、即座に却下された。
そして今日、北海道遠征の酒が抜けきっていない時に勢いで決定された9月第1週の檜枝岐〜尾瀬遠征の初日を迎えた。
なぜ尾瀬なのか?
それは3年前、主任の身に起こった "高崎の悲劇" を主任自身がリベンジしなければならなかったからだ。
もちろん "檜枝岐の悲劇" は絶対に避けなければならず、遠征日前日の徹夜飲みが禁止されたのは言うまでもない。
はるかな尾瀬 1日目〜鳩待峠から見晴し〜

IMG_9246.jpg山岳会の遠征は、決まって雨模様。
そこで毎回登場するのが、天気予報が雨でも必ず晴れにすることができる天下無敵のてるてる坊主である。
今回も、しっかりと役目を果たし、雨マークを消し去ってくれた。

集合場所の浅草駅では出発直前まで隊員達が難しい顔をして何かを思案している。
何のことはない。
買い出しした酒が足りるかどうかを考えているだけなのだが、そんなに心配ならもう1本余分に買っておけばいいという事まで頭が回らないらしい。
そして、先頭車両のボックス席に陣取った面々は、列車が動き始めるやいなや、嬉しそうな顔でプシュっとビールの栓を開けた。
会津高原尾瀬口まで3時間16分の宴会開始である。

宴会開始間もなく、酒の入ったコップをぶちまけて辺り一面を修羅場にした主任は、ほとぼりが冷めやらぬうちに2度目の "ぶちまけ" をやらかし、近くに座っていた女性陣から「何やってるのよぉ〜〜!!」と悲鳴のような罵声を浴びせられている。全くもって前途多難である。

IMG_9259.jpg長時間の電車移動にもかかわらず、ハイテンションのまま会津高原尾瀬口に到着。
おニューのサングラスを見せびらかしたくて仕方がない主任と部長は、頼んでもいないのにポーズを決めている。

会津高原尾瀬口から檜枝岐村まではバスで移動。
路線バスなので、途中にある屏風岩などの景勝地は観ることができないけど、その代わり全員で酒を飲み交わすことができる。
車内で配給されたカップ酒もあっという間に無くなり、心はすでに温泉後の夕飯宴会に飛んでいるようだ。

民宿到着後、予定通り近くの村営温泉で汗を流し、まじめに郷土資料館を見学。
今日は19時から歌舞伎があるので、16時過ぎには夕飯にしてもらった。
当然、夕飯時もきっちりビールの乾杯から始まり、熱燗を飲みながら山人(やもーど)料理に舌鼓を打った。

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途中の酒屋でカップ酒を仕入れて歌舞伎の行われる舞殿(まいでん)にやって来ると、まだ開場して間もないのに場内は観客でいっぱいになっていた。
こんなに大勢のお客さんは見たことがない。
どうも最終的に1200人くらい来場したらしく、これは檜枝岐歌舞伎初まって以来の大観衆。民宿の女将さんもびっくりしていた。
なんとか座れたものの、我々の位置からでは舞台がしっかり見えず、みんなには申し訳ないことをしてしまった。

歌舞伎の後、もう一度温泉に入ってから部屋で〆の宴会。
いったい今日はどれだけの酒を飲み干したんだろう?
とにもかくにも長い1日が終わった。

(2日目につづく)