星野道夫の旅 -没後20年特別展-

IMG_9789_20161020.jpg没後20年 特別展 星野道夫の旅」に行ってきた。
思った以上の内容で素晴らしい時間を過ごす事ができた。

1952年生まれの星野道夫とアラスカの運命の出会いは、彼が19歳の時に信州の農家で偶然見たアラスカの地図。その後アラスカ関係の資料や書籍を集めていた時、神田の古本屋で見つけたナショナルジオグラフィックの写真集を見て、すぐさまシシュマレフ村の村長さん宛に手紙を送った。
そして、半年後に村長から手紙の返事が届き、1973年にシシュマレフ村でエスキモーの家族と一夏を過ごした。

IMG_9997_20161020.jpgその後、アラスカの自然、動物、そこで暮らす人々に魅了されてアラスカに住み、数多くの素晴らしい写真を残した。
デジタルカメラが無いこの時代は、現代のようにやみくもにシャッターを押すことはできない。
しかし、そんな制約などは彼の情熱の障害にはならず、彼の写真を目の前にすると、彼の思い、人柄、感動その全てが生々しく感じられる。

残念ながら、彼は20年前にテレビの撮影で訪れていたロシアのカムチャツカ半島でヒグマに襲われて命を落とした。
あれほどクマを愛し、そして恐れていた彼がよりによってクマに襲われるなんて…信じられない。43才の時だった。
お墓は、千葉県市川市にある。
そして、アラスカ州シトカの海岸には星野道夫のトーテムポールがある。

「短い一生で 心魅かれることに 多くは出会わない もし見つけたら 大切に…大切に…」
彼の言葉だ。

死ぬまでに一度は星野道夫が目にした同じ景色を見てその場所を感じてみたいと思った。
いつの日か、ハイダ・グワイ(旧クイーンシャーロット諸島)のトーテムポールの森に行ってみよう。

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