楽しい介護 〜松崎周辺〜

今年もすでに10月半ば。
日数で言えば288日もあったのに、たった1日しか海に出ていない人がいる。
気分はジェットコースター 〜三戸浜周辺〜

まあ、そんな私も遠征した沖縄と下北半島を除くと6月11日以降は三浦を1回しか漕いでいないので、あまり偉そうなことは言えないのだが、そんなこんなで2度目の長い冬眠に入っていたワンチャンから連絡があった。
いちおう海況はチェックしているらしい。
10月15日、西横浜に安い駐車場を見つけたので、そこに集合しワンチャン号で伊豆の海に向かった。

当初は入間からカヤックを出し、奥石廊やヒリゾ浜でリハビリしませんか?…と提案して見たものの、南伊豆は風も波もありそうなのでパス。
比較的穏やかな予報の松崎からカヤックを出す事にした。
松崎から出るのは、2015年5月2日に行ったキャンプツーリング以来になる。
やっぱり中木は遠かった 〜松崎から千貫門〜

松崎前回、ワンチャンはカヤックのバウとスターンの区別もつかず、顔を負傷しながらの組み立てだったが、今回は順調に組み立てが完了。
10時に無事浮かぶことができた。
しかし、昨日までの風の影響か、防波堤の中にもウネリが入ってきている。
バシャバシャの城ヶ島や東伊豆、大ウネリの石廊崎でも平然と漕いでいたスーパーお嬢様は、長いブランクのせいで立派なビビラーに変身していた。

松崎千貫門目指して南下するものの途中で気が変わり、初見参の岩地に上陸してみる事にした。

岩地岩地前の海はご覧のような透明度。カヤックの上からでもソラスズメダイの青い群が見える。
ワンチャンのサングラスは偏光レンズなので、僕が見ている何倍も素晴らしい海中が見えているらしい。
スノーケルを持って来なかった事を大いに後悔した。

岩地岩地岩地に初上陸。
ここは「東洋のコートダジュール」と呼ばれている。
コートダジュールには行った事がないので、似ているのか似ていないのかわからない。
しかし、"東洋の"とか"日本の"とかいう形容詞を付けただけで、それは本家よりも劣っているようなニュアンスにしか聞こえないのは僕だけだろうか?
僕は、この海岸と町並み、そしてこの場所に流れる空気感が気に入った。
ひょっとしたら夏の喧騒が過ぎ去った今だからそう感じたのかもしれないが、僕の中では余分な形容詞は必要なく、ただの「岩地」で十分魅力的だ。

松崎岩地では昼飯を食べたりコーヒーを飲みながら、2時間もノンビリしてしまったので、千貫門行きはやめて、堂ヶ島に寄りながら戻る事にした。
午前中のウネリもだいぶ収まり、穏やかなウネリと追い潮の海を楽しみながら快適なパドリングで「伊豆の松島」と言われる堂ヶ島に向かう。
ちなみに、堂ヶ島と松島は全く似ていない。

堂ヶ島堂ヶ島に到着。
中ノ島の手前では、ガイドさんとゲストのカヤック2艇がいて、ガイドさんがパドルで海面を叩いた。
すると、何匹もの大きな魚がそこら中でジャンプを始めた。
真似して我々も海面を叩いてみる。
まるで、水族館のナントカショーを見ているみたいだ。

堂ヶ島堂ヶ島洞窟をくぐって島の裏側に回り、狭い水路を抜けて松崎に帰還した。
キャンプはできなかったけど、今日は岩地の素晴らしい海に寄る事ができたので大満足。
しかし、先月から痛めている右肘はいっこうに良くならず、バックストロークができない。
今日は負荷のかからない海だったので15キロを漕ぐ事ができたけど、この感じだと負荷のかかる海では10キロが限度のような気がする。
今度は、僕が介護される側になるかもしれない。

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