2016漕ぎ納め 三浦半島1日目〜三戸浜から毘沙門〜

年末年始は天気がいい。
伊豆では少し吹くみたいだけど、三浦では風の無い日が続く予報だ。珍しい。そして気温も高い。
絶好のキャンプ日和ということで、キッカーと年越しキャンプツーリングに行くことにした。
三戸浜からキャンプ予定地までは10キロほどなので、のんびり家を出る。
高速に乗った途端、デッキに溢れた荷物を固定するネットを忘れたことに気がついた。
あるもので代用できるかなぁ?と考えてみたものの悩みながら向かうよりも取りに帰った方がスッキリするので、最初の出口で降りてそのままUターン。

三戸浜三戸浜到着は8時20分。
カヤックを組み立てる場所に陽がさすまでコーヒーを飲みながら海を眺める。
いつも誰かしらのテントがある草地には大型のテントが張ってあり、外国人の親子が焚き火を囲んでいた。
子供はとっても楽しそうだ。

カヤックの準備が整い、波打ち際でパッキングしている時、水を持ってこなかったことに気がついた。
途中の浜で買えるかなぁ?と考えてみたものの悩みながら向かうよりも今買ってきた方がスッキリするので、スプレースカートとPFDを着たまま車にのり、三崎口駅前のコンビニに向かった。
なんだか今日は忘れ物が多い。

三戸浜 富士山離陸は10時20分。
今日も相模湾が小さい。
キャンプ地で合流するキッカーは、毘沙門から出艇し釣りをしているはずだ。
釣果は期待しないでくださいね…と言われているが、私は真っ先に醤油とワサビをドライバッグに詰め込んでいる。

PC310037.jpgPC310049.jpg潮の透明度は絶好調。
気温はポカポカ。
人はいない。

城ヶ島諸磯の辺りで、スマホがブルっと震え、少ししてからまたブルっと震えた。
誰かがやり取りしているメールか、仕事絡みのメールだろう。

城ヶ島の近くでは前方に1艇のカヤックがいる。
大晦日にカヤックを浮かべているパドラーはソロが多い。

城ヶ島に上陸しスマホを確認すると、キッカーとワンチャンからのメールだった。
「こちらは毘沙門天沖です。食材確保したので適当にツーリングしてキャンプ地に向かいます。」
「いい年の瀬ですね〜(^^)」
すぐさま「でかした!!」と返信する。

PC310055.jpgカヤックフィッシング食事が終わりコーヒーを飲んでいると、キッカーが上陸してきた。
城ヶ島で昼飯中としか言っていないのに、こっちの居場所がわかったらしい。
魚群探知機やGPS、シーアンカー等が装備されたキッカー艇には、釣り上げたサワラとアマダイがストリンガーに繋がれていた。
この状態でカヤックを漕ぐと、ゴムのタイヤを引っ張っているような感覚で、全くスピードが出ないらしい。
それにしても、海上で血抜きをし、ストリンガーで釣った魚をぶら下げていてもサメは寄って来ないんだろうか?(^^;

城ヶ島キャンプ地に向けて出発。
城ヶ島の地形を見て、ちょっと変わっているなぁと思ったことはないだろうか?
この様な平らな台地は、海岸段丘と言って、もともと海底にあった地盤が隆起して出来上がったものだ。
数年前から行きたいと思っている根室も同じ様な地形なので、城ヶ島を沖側から眺める度に、写真でしか見たことのない根室の海岸線に想いを馳せている。
ちなみに、伊豆半島は南太平洋で生まれフィリピン海プレートによって運ばれて日本の一部になったが、三浦半島と房総半島は太平洋の深海で生まれ太平洋プレートに乗ってここまで運ばれて来た

宮川宮川キャンプ地に到着。
幸いにも先客はいない。薪はいつもより少ないけど今日燃やす分はありそうだ。

サワラアマダイキッカーが釣った魚を捌きにかかった。
これ、食べきれるんだろうか…。

PC310078.jpgあっと言うまに集まったトビやカモメの他に、この場所の主である "この方" もお出ましになった。
キッカーは、捌いている途中でポイポイとご馳走を献上しているが、別途お土産としてキャットフードも持参している。
ふむ…何度もここでキャンプしているだけあって、さすがに礼を心得ている。

2016年最後の夕焼け2016年最後の夕焼け2016年最後の太陽が西の空に消えてゆき、深い青色の空に一番星が輝き出した。
なぜか我々の頭上にある岩山の向こう側では風が唸っている。

キッカーは、切り身の半分を刺身にし、残りをソテーと煮付けにしてくれた。
どれも美味い。
とってもとっても、ご馳走さまでした!

タヌキ夜もふけたころ、昼間は寝ている別の主が登場。
キャットフードを近くに置くと、恐る恐る近づいて来た。なんだかカワイイ。

さて、明日からは2017年。
テントの中は嘘みたいに暖かい。

(2日目につづく)

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