入間カヌー禁止に思うアウトフィッターの役割

前回の記事で入間がカヌー禁止になったことを書いた。
フォールディングカヤックの試練

入間は、これまでのブログに何度も登場するので、全ての投稿に入間がカヌー禁止になった事を"あとがき"として書き込んだ。
この先、ここに来れなくなってしまうのがとても悲しい。

これを機会に、私がよく行く三浦と伊豆で、注意しなければいけない事をまとめてみた。
[三浦]
- 城ヶ島と三崎の間はシーカヤック航行禁止
- 城ヶ島のウミウがいる時期の赤羽海岸付近は、シーフラッグの装着はダメ
- 小網代湾の奥にある小網代の森は上陸禁止
- 小網代湾内は北側を航行するのがローカルルール
- 長井はシーカヤック航行禁止、沖を通過する際はシーフラッグの装着が望ましい
- 天神島臨海自然教育園のある笠島と天神島は上陸禁止
航行禁止

[伊豆]
- 八幡野はシーカヤック禁止
- 中木はシーカヤック禁止、ヒリゾ浜は立ち入り禁止
- 入間はシーカヤック禁止
- 雲見はシーカヤック禁止、ダイビングポイント付近のボートに注意
- 妻良からのシーカヤック出艇はしない事が望ましい
- 妻良の谷川浜は通年キャンプ禁止、夏場の上陸禁止
- 黄金崎ダイブセンター付近はシーカヤック航行注意
- 6月〜9月はキャンプ禁止
キャンプの話し

思い出す限りではこんな感じだけど、もっとあるかもしれない。
もちろん、漁港への侵入は緊急時を除いてはNG。

入間 カヌー禁止(撮影:キッカー)

ここまで書いて、いくつかわかった事がある。
1)釣り船を多く抱える港はシーカヤックが禁止されている事が多い。
2)ダイビングショップがある付近はシーカヤックは邪魔者扱いされる。
3)シーカヤックのショップが利用する場所は問題が少ない。

3)に注目してみると、アウトフィッターが根ざしている場所は、地元の人達との間に友好的な関係があるという事だ。
三浦だと、逗子、葉山、久留和などは、もう何十年もシーカヤックの歴史があり、地元とのトラブルは聞いた事がない。
三戸浜では、いくつか地元との間でトラブルがあるようだけど、数年前この場所にできたショップの方が頑張っているので、今後いい関係を築いていってくれると思う。
伊豆は、弓ヶ浜、子浦、松崎をホームにするショップが素晴らしい活動をしていている。

シーカヤックを禁止にしている場所も、その町の全ての人が反対している訳ではない。
多くの場合、その場所で活動するアウトフィッターがいない為に、シーカヤッカーとの間に"誤解"という溝があるだけのような気がする。
もちろん、基本的なシーマンシップをわかっていなかったり、マナーの悪いカヤッカーもいるかもしれない。
また、その場所でのルールがわからないまま海に出ている人もいるだろう。
爆発的に増加しているフィッシングカヤックの人達が、釣りに集中するあまり他の船が近づいても気づかなかったり、いつの間にか漁船の進入路や堤防の影に入ってしまう場合もありそうだ。
もちろん乱暴な運転をする水上バイクは問題外。

IMG_0174.jpg海は誰のものでもない。
しかし、その海を生活の生業としている地元の人達の気持ちもわかる。
でも、同じ海を使って生活の生業としているアウトフィッターが努力してきたように、お互いを尊重し話をすることで、共有できる関係を築くのは不可能ではないと思う。

入間のこの子達は元気にしているだろうか?
もう一度会える事があったら、入間の海の事をまた教えて欲しい。