三日前の行列チェック 〜鍋割山〜

山岳会の秋イベントが企画された。
11月12日の日曜日に丹沢の鍋割山に登り、名物の鍋焼きうどんを食べ、下山後に厚木へ移動してシロコロホルモンをつっつきながら打ち上げする…という企画だ。
企画者シュニンの心配事はただ1つ。
それは、山の事でも天気のことでもなく「鍋焼きうどんを待ち時間なしで食べるにはどうすればいいか。」だった。
2年前の同じ時期に登った経験からすると、渋沢駅発の一番バスで大倉に行けば、鍋焼きうどんはそれほど待たない。
しかし、ネット上に溢れる「鍋焼きうどん2時間待ち」情報に洗脳されてしまったシュニンは、私の経験談に貸す耳は持っていないらしく、独断で「鍋割山は水曜日に延期」を決めてしまった。
そんなこんなで突如暇になってしまった11月12日の日曜日。
海は風が強く、信州や北関東の山も冷たい風が吹き荒れ登山指数は「C」。
そうなると、行ける場所は箱根か丹沢の山しかない。

鍋割山 紅葉鍋割山 紅葉小さなデイパックを担いで始発電車に乗った。
行き先は、鍋割山である。
下りは悩んだ末に大倉尾根。
事前に調べた小丸尾根(こまるおね)は、つい最近森林伐採の工事が入ったらしく、ちょっと残念な景観になっているらしい。
三日後にも同じルートを行くことになるけど…、はてさて私のガラスの膝は大丈夫なのだろうか?

天気は雲ひとつない快晴。
気温もTシャツと薄手の長袖だけでちょうどいい。
しかし、ふと見た私のお腹がポッコリとしている。
ふむ…真面目にダイエットしないと、とってもまずい気がする。
どうにもポッコリお腹が気になるので、仕方なく腕組みしてお腹が見えないようにしながら歩くことにした。
ただの気休めである。

大倉を出発してから3時間。
鍋割山の頂上は雲が広がってしまい少し寒く、残念ながら富士山はいない。
そして、シュニンが心配していた鍋焼きうどんの待ち時間はなんと6分。
うどんは三日後に食べるから昼飯は持参していたけど、6分で食べられるなら食べない手はない。

IMG_3624.jpg出発する頃のうどん待ち行列はコレくらい。
休日として、これが多いのか少ないのか私にはわからないけど「2時間待ち」ではなさそうだ。
こういう事があるから、ネットの情報だけを鵜呑みにしてはいけない。

PB120033.jpg塔ノ岳に向かう途中では、小田原から相模湾、そして真鶴半島までを見渡す事ができた。
江ノ島辺りの海はコバルトブルーに輝いている。

大倉尾根 紅葉大倉尾根富士山の見えない塔ノ岳には行かず、金冷シを素通り。
そして、大倉尾根…通称"バカ尾根"を下る。
つまらない階段が延々と続く所もあるけど、ところどころにホッとする場所もあるので、実はそんなに嫌いな道ではない。
でも後30分くらい短ければ"バカ"などという名前はつかなかったような気がする。
そして、膝を守る為に、今回からトレッキングポールをダブルで使ってみた。
慣れていないので、うまく使えないけど、下りきるまで膝は無事だったので、この効果は大きい。
ちなみに、有名どころのポールは値段が高いので、ネットで「DABADA(ダバダ)」という3,000円のポールを買ってみた。
全く問題なく使える。

15時に大倉バス停に帰着。
また三日後にココに来るのかぁ…なんとかシロコロ打ち上げだけに参加する方法はないものだろうか…。