やる気なし…時々やる気満々

恒例の山岳会泊りがけ新年会は、今年も伊豆弓ヶ浜の民宿で行われることになった。
宿はいつもの磯崎荘である。
参加者は4名。
磯崎荘に泊まると2キロ太ってしまう…というブチョウが不参加なので、誰も怪我することなく無事にイベントが終わるだろう。

ここ最近の寒さで、山岳会の歩き魂は限りなくゼロに近くなっている。
今週末も寒波襲来の予報が出ており、歩き魂も気温と共に益々下がり続けているようだ。
運動不足と酒の飲み過ぎで順調に体重計の数値を延ばしている私と、なぜかいつも元気な女子1号は歩く気満々であるものの、やる気なしの残り2名からは「どこを歩きましょうか?」と質問しても、まともな返事が返ってこない。
どうも「ラーメン食って温泉」が第一希望のようだ。

4人なので車は1台。10時に平塚駅に集合してシュニンのプリプリ号で伊豆に向かう。
今年から "余裕を持って行動する" ことになった私は、誰よりも早く平塚駅に着けるだろう電車に乗り、2度の乗り換えも順調にこなしている。
平塚駅に到着。
待ち合わせとは反対側の出口に降りてしまい、一瞬 "ココはどこ?" 状態になったものの、すぐにリカバリーし、一番乗りで待ち合わせ場所に着いた。
一番乗りは初めてなので、"やった!感" よりも "時間間違えてね〜か感" の方が強い。
例によって、コンビニコーヒーを仕入れようとするも、駅前にコンビニが見当たらない。
仕方なく、3ブロック先のセブンイレブンでコーヒーを仕入れて戻った時には、すでに全員が集合していた。
なぜか女子2名は、コンビニのコーヒーを持っている。
見ると、集合場所から50メートルも離れていない場所で、ローソンがひっそりと営業していた。
ふむ…

遅めの出発にも関わらず、西湘バイパスも135号線も渋滞なし。
昼飯はシュニンのお勧めで伊東のラーメン屋を予定している。
ほんとは湯河原にある飯田商店というラーメン屋を勧められたが、開店前に200人の行列ができると聞いて速攻却下。
しかし、開店前に200人並んでいるというのは異常である。
本当にそんなに並んでいるのか興味が湧きチェックしてみることにした。
確かに並んでいた…(^^;
皆さんがラーメンにかける情熱はすごい!

こちらは、伊東のラーメン屋にたどり着く前に腹ペコになってしまい、長浜にあるラーメン屋に変更した。
山岳会がラーメンにかける情熱はすごくない!

P1270001.jpg弓ヶ浜に到着後、全く歩く気のない女子2号は宿に直行。
残りの3名がタライ岬まで歩くことになった。片道20分なので、のんびり往復しても1時間かからない。
寒波など関係なくポカポカである。

IMG_4197.jpgIMG_4196.jpg民宿に到着。
我々の貸切である。
のんびりとお風呂に入り、到着ビールで一息ついた後、テーブルの上が料理で埋めつくされた。
それぞれが持参した日本酒も並べられ、記念撮影するほど皆さんやる気満々である。
4人しかいないのに、いつものように酒の量が変である。

今回のヒットは、火を使わなくても卓上で熱燗が製造できる酒燗器。
これにトラフグのヒレを入れると、あっと言う間に絶品ヒレ酒の出来上がり。
じゃかすかと酒の量が減っていく。

P1280007.jpg翌日、朝飯を食いながら本日の歩く場所を検討するものの、前夜のやる気満々から一転、全くやる気が感じられない。
まずは、私の提案で入間の千畳敷に行ってみることにした。
なんだか雲が低く垂れ込め、時折雨粒が降って来たりしているが、私はやる気満々である。
入間の海っぺたにある駐車場に車を停め、入間荘の前を通りかかった時に、耳からマスクの紐が外れかかっている老人に声をかけられた。
「千畳敷に行くだか?」
「はい」
「イノシシが出るから一人ならやめた方がいいけど、四人いるなら大丈夫だ。」
最近はイノシシに襲われた話をよく聞く。
天気が悪いこともあり、残念ながら千畳敷プランは諦めることにした。

1517104799231.jpg次のプランはシュニンが提案した恋人岬。
恋人岬…名前を聞いただけで我々には場違いな場所であることが想像できる。
果たして実際に行ってみると…看板、道の名前、お土産など全ての物のセンスがこそばゆく、居心地が悪い。
しかし、写真の鐘の場所から下を見ると、懐かしい米崎の港が見えた。
ここをキャンプ地とする 伊豆1日目〜戸田から米崎〜

P1280011.jpgそして最後のプランは、大瀬崎(おせざき)のビャクシン樹林。
ビャクシン樹林よりも、この寒空の中、沢山の人がダイビングに来ている様子が圧巻だった。
私は「寒くても遊べる!!」と心を新たにしたが、「ラーメン食って温泉」組みの2人は何も感じなかったようだ。