小田和湾でこんにちは 〜三戸浜から逗子〜

3月25日 日曜日…快晴。
3月3日に引き続き今月2度目の三戸浜。
海況がいい日の三戸浜はカヤックにやってくる人達の車が多いので、最近は少し離れた植え込みの辺りでひっそりとカヤックを組み立てている。
小石や土の多い三戸浜の駐車場は、フォールディングカヤックの組み立てに居心地のいい場所ではないけど、けっして消防署の詰所裏などコンクリートで舗装されている場所で組み立てや撤収をしてはいけません。

植え込みの近くでは、一人用のテントがあった。
もう陽が昇ってしばらく経つ時間なので、誰もいないだろうと思ってガチャガチャ組み立ていたら、中からゴソゴソと音がしてる。
あれ?まだ人がいるの?と思ってたら、狭いテントの中から若い男性が二人這い出してきた。
どうも、昨夜は遅くまで一杯やっていたようだ。
「あっごめんなさい、起こしちゃった?」
「大丈夫です大丈夫です。これカヤックですよね?どこまで行くんですか?」
「今日は逗子まで」
「そんなところまで行けるんですか?」
「歩くより少し速いくらいのスピードしか出ないけど、まっすぐ行ったら3時間くらい。」
「その荷物は全部積めちゃえるんですか?」
「積めるよ。今日はキャンプじゃないけど、キャンプ道具も一式積めちゃう。」
「へ〜〜」

三戸浜本日のルートは、逗子までのワンウェイ。
いつも人出の多い逗子海岸に上陸するのはあまり気が進まないけど、駅までカートを転がせて行ける浜が少ないので仕方がない。

荒崎 クレーン船荒崎で休憩していると、少し離れた所を一隻のクレーン船が全速力で航行して行った。
そして、少しすると大きな引き波がやってきた。
それほど大きな船ではなかったのでビックリしたけど、引き波は、水面下に沈んでいる船体部分が周囲に水を押しのける事によって発生する。
船の形と速度を見れば、引き波の大きさは想像がつく。

小和田湾小和田湾荒崎の先端に出ると、思ったよりも北東風が強く吹いていた。
この風は、昼には南風に変わる。
亀城礁には寄らず、まっすぐ長者ヶ崎を目指すことにする。

CIMG0050.jpgP3250010.jpg今日の様な日は、絶対にハマちゃんも海に出ているはず。
前回は、三浦海岸〜三戸浜だったので、今日は逗子〜三戸浜に違いないと確信していたので、小田和湾に入ってからは、キョロキョロしながら漕いでいた。
すると、佐島沖まで来たところで、前方からシーカヤックが一艇こちらに向かってくるのが見えた。
カヤックの色はまだわからない。
小田和湾で、カヤックを見かけることは滅多にないので、「絶対にハマちゃんだ!!」と確信した。
オークリー越しに目を凝らしていると、こっちに向かって手を振っているのが見えた。

二艇をイカダにして、あらためてご挨拶。
今日は北風なので、逗子から出ることにしたらしい。
こうやって、広い海の中で知り合いに会えるのは楽しい。

P3250013.jpgP3250016.jpgハマちゃんと別れた後は風もおさまり、佐島沖から秋谷沖までは素晴らしい凪の海が広がっていた。
一漕ぎ毎に5メートルくらい進んでいく様な感覚を味わえるのは、年に何回もない。
一言で凪と言っても、凪には様々な名前が付いている。
上の写真は「油凪(あぶらなぎ)」、下の写真は「小春凪(こはるなぎ)」と呼ばれているものだと思う。

尾ケ島 ウミウ尾ケ島尾ケ島に到着。
潮は澄み渡り、通り抜ける風も爽やかで気持ちがいい。

長者ヶ崎の裏いつもと同じ様に長者ヶ崎の裏に上陸し昼飯にする。
干潮に向かう時間帯なので、膝下くらいの水深がある海上に上陸してカヤックを岩に係留した。
ダイエット中の私は、リケンのワカメスープの中に入れたオニギリ1個とビール。
ビールがある事でダイエットの意気込みを疑われてしまいそうだけど、我慢だけのダイエットは続かないでしょ?!と自分に言い聞かせて許可。

P3250032.jpg森戸の海は、沖縄の様なブルーグリーン。
色々な海に出会えるのは、ワンウェイの醍醐味かもしれない。

逗子海岸逗子海岸に上陸して、いつもの歩道でカヤックを撤収した。
あと4ヶ月もすると、どこの海岸も人が溢れ、海の好きな人達は逆に海に近づかなくなる。
夏休みはいらないから、ずっと今日の様な日が続いてくれればいいのになぁ〜と心から思う今日この頃である。

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