やっぱり花の金曜日

「プレミアムフライデー」という "馬鹿臭い"キャンペーンを政府が発表してから1年以上経つ。
これは、一般的な給料日である25日の後の金曜日をプレミアムフライデーとし、15時には仕事をやめて遊びに行きましょう…というなんとも馬鹿臭いキャンペーンである。
調べて見たら、この馬鹿臭いキャンペーンを推進する協議会まであるらしい。
ハッピーマンデーといいプレミアムフライデーといい、どうも国は国民の遊ぶ日にまで口を出したいらしい。
なんともまぁ馬鹿臭い(何度でも言う)。
2時間の浮遊

と前置きが長くなってしまったが、昭和世代の我々としては、やっぱり「花金」である。
花金の死語化については以前のブログにも書いたが、私はこの言い方が気に入っている。
六角と八角

そして8月17日の金曜日。
一軒目の立ち飲み屋で美味い魚を刺身とフライでいただき、気分が出来上がったところで二軒目の炉端焼き屋に向かった。

IMG_6430_20180817.jpg野毛のバス通りを日ノ出町から桜木町に向かって歩いて行くと、行きつけにしているバルがある。
この店は "最後にワインをひっかける店" なので、19時という宵の口に入るわけにはいかない。
通り過ぎる際、何気なく店内を見るとこの店の女将と目が合った。
このまま通り過ぎるわけにはいかず、急遽予定を変更して "二軒目の店" にする事にした。
ガラスケースに入った大皿料理からガーリックシュリンプをもらい、ハウスワインを飲みながら他に客がいない店内で女将と雑談をした。

野毛は "生きている" 飲屋街だ。
客の入らない店は淘汰され、店がどんどん入れ替わる。
いっ時のワインバルブームがひと段落し、今はホルモン屋の出店ラッシュになっている。
そして、それに合わせて客層も変わり、今はグループでやって来る若い人達が多い。
私は、若い人達がチェーン店ではなく、野毛の様な飲屋街で飲むのは大賛成である。
しかし、年配の常連客が多い飲屋街に来ても、チェーン店で飲んでいる時と同じ様に大声で話し、ラストオーダーの時間を無視する若い人達をよく見かける。
どうか、野毛という郷に入ったら "大人の飲み方" でお願いしたい。

IMG_6431.jpgワインが無くなる頃、若い男性の常連客が入って来たので、私は退散する事にした。
そして、当初二軒目に予定していた炉端焼き屋のカウンターに座った。
注文は、新潟の酒とめぬけ粕漬けの焼き魚。
幸せな金曜日である。