高山病(?)の1日目〜栂池から白馬大池〜

北アルプス記憶喪失事件から1ヶ月、そろそろ夏山シーズンも終わる10月初旬に再度白馬へ行く計画を立てた。
ところが、山岳会の面々に連絡をするも、参加希望者は1名だけ。
理由は、仕事、介護疲れ、結婚式などなので、そこをなんとかして行きましょう…というのも難しい。
そおなると、またまた女子1号と私の2人だけで行くことになる。ダメ元で山岳会とは別の友人に声をかけてみたものの…結果は不参加。
結局、先月に引き続き、"夫婦で山歩きですか?"と言われちゃうメンバーでの決行となった。

当初の計画は、初日が栂池から天狗原〜白馬乗鞍岳を通って白馬大池に行き、そこから蓮華温泉に下って一泊し、翌日バスと電車を乗り継いで栂池に戻って帰宅する一泊2日コース。
しかし、金曜日出発の紅葉時期であれば、もっと山にいる時間を長くしたい…ということで、場合によっては二泊三日にるかもと自宅のお留守番からお許しを貰って家を出た。
朝7時のゴンドラに乗れれば、白馬山荘まで行けるかもしれない。

朝2時半に女子1号をピックアップ。途中、圏央道から中央高速への分岐をうっかり直進してしまい大いに焦ったが、栂池の駐車場には6時半に到着。
余裕シャクシャクでゴンドラ乗り場まで行くも、なんだか様子がおかしい。
なんとゴンドラは8時運転開始で、入口のシャッターが開いていない。
WEBページの案内をよ〜く見ると、小さい字で「D期間:9/15〜10/14の土・日・祝日」と書いてあった。
紅葉シーズンはいつもより早く運転開始されるはず…と思い込んでいた私のミスである。

IMG_7004_20181005.jpg車に戻ってお茶を飲みながら時間を潰し、無事8時のゴンドラに乗る。
ここから栂池自然園駅まではロープウェイを乗り継ぐので、歩き始めた時は、すでに9時になっていた。
白馬山荘まではコースタイム7時間。
休憩時間を含めずコースタイム通りに歩けても、到着は16時なので、かなりギリギリである。

IMG_7010.jpg青空が出てきた。
初日は期待していなかったのに晴れ男の面目躍如である。

PA050024.jpg天狗原にはコースタイム通りに到着。
少しだけ休憩して、綺麗に色づいた紅葉の森を白馬乗鞍岳を目指して進んで行く。

PA050031.jpgPA050038_2011005.jpg白馬乗鞍岳への道は大岩が積み重なった不思議な道で、全く土の道が見えない。
途中、上から降りてきた二人連れの男性に「岩だらけですねぇ」と声をかけたら「上はもっと大きいですよ。ここなんて小岩小岩。」と言われた。
ちょっと想像がつかない。

そして、この辺りから私の体調がおかしくなってきた。
登りで息が乱れる訳でもないのに、足が疲れ、やる気が出ない。
そして少し下を向いて休んでから上を見ると、目が霞む。
頭痛がするわけじゃないので、高山病なのかどうかわからないが、これは硫黄岳でもなった症状である。
男子全滅 南八ヶ岳1日目〜桜平から硫黄岳〜
道が道だけに、足元がフラついていては危ないので、休み休み慎重に登って行く。
それにしても、この辺りの標高はたかが2,300メートルくらいである。
そんなに高山でもないのに、なぜこんな症状が出るのか原因がわからない。
ひょっとして、単に眠いだけ?

コースタイム通りに歩けていないので、もう白馬山荘には行けない。
今日のゴールは白馬大池山荘と決定し、ゆっくり昼飯にすることにした。

PA050042.jpgたっぷり時間を使った昼飯休憩の後は、大岩だらけの斜面をペンキマークを目印に登って行く。
この写真には、小さく写っている女子1号以外にも、登山者が3名写っている。PA050045.jpgPA050047.jpg意外にも白馬乗鞍岳の山頂は、見渡す限りハイマツが生い茂る広大な平地だった。
ケルンを過ぎると、道は白馬大池に続く下り坂となる。

IMG_7025.jpg白馬大池山荘までもう少し。
到着ビールは女子1号がご馳走してくれるらしい。

PA050060.jpgIMG_7033.jpg今日の宿に到着。
純粋な歩行時間はコースタイムの1時間遅れだった。
これでは白馬山荘までたどり着けない。
到着ビールは500cc。ありがとうございます!!
ビールを飲みながら、今日の反省点を思い出すと、高速の道間違いから始まって次から次に山ほど出てくる。
そもそもゴンドラの開始時間を間違えなければ、あと1時間は寝ていられたわけで、そうすれば寝不足高山病(?)にはならなかったかもしれない。

南側の雲が切れ青空が見えてきた。
こうやってあらためて白馬乗鞍岳の安山岩の山肌を見ると、西側の山容との違いがハッキリして面白い。
白馬大池は、火山活動の噴出物により堰き止められてできた標高2,379メートルの池である。
「池」という名前がついているけど、水深は最大で13.5メートルと深いので、正確には「湖」である。
"日本で一番高い所にある湖" と呼ばれているのは、八ヶ岳にある白駒の池で、標高2,115メートル。
日光ブランド協議会がアピールする "日本で一番高い所にある湖" の中禅寺湖は、標高1,269メートル。
いくらなんでも中禅寺湖は違うでしょ?!…と思ったら、小さな字で「(4平方km以上の湖として)」と書いてあるから間違いではない。
どの町も「日本一」をアピールしたいってことですかね。
ちなみに、正真正銘もっとも高所にある池は御嶽山の二ノ池で標高2,908メートル。

IMG_7035.jpg台風を警戒したからなのか、山小屋もテント場も人が少ない。
今日山小屋に泊まっている登山者で自炊をするのは我々だけだったので、広い自炊者用の食事部屋は貸切だった。
16時頃にテント場の前の水道の近くでパンを焼いていると、テント泊の人が歯を磨いていた。
「もう寝ます?」
「はい。明日は日の出前に出て白馬岳まで行こうかなって思っています。」
「なんだか空いてますよね?!」
「こんなにテント場が張り放題だとは思いませんでした。」

本日の山酒は、到着ビール500ccと宴会開始ビール350cc、ワイン1本半とウィスキー。
消灯時間の30分前にお開きして部屋に戻り、ウィスキーを一杯やってから布団に入った。
明日は、小蓮華山まで行って折り返し、蓮華温泉に下山する。

(2日目につづく)