為せば成る 〜諸磯〜
毎月、月初は誰にも頼めない仕事があるので、休むことはできない。
これまでに休んだのは青森に遠征した1回だけ。
その日は、コンピュータのシステム日付を調整するというトリッキーな作戦を実行して、月初の作業を前倒しでこなした。
⇨下北半島への入口 下北1日目〜移動〜
そして今日も月初の日。
本来であればおとなしく出勤するところだが、長梅雨で遊べなかった私は、午前中に遊んで午後から出勤することにした。
諸磯に到着。
でぐち荘の駐車場に車を停めて海岸に向かった。
普段は静かな諸磯も夏休みだけは例外で、お盆休みともなれば所狭しとテントや日除けタープが立ち並び、夜通し宴会の声が響き渡る。
しかし、流石に今日は木曜日。
人気の灯台下でも、ご覧の通り静かである…しかし、潮引き過ぎでしょ!!
裏手に回ると、マスクを持った一人の若い女性が海に入っていくところだった。
幸いにも、住人はその女性だけ。
離れた場所にタープを張り、離れた場所で海に入って火照った体を冷やした。
適当に風が抜けていくので、昼寝には最高である。
結局、この日の午前中は他に誰も来ず、静かな時間を過ごす事ができた。
タープを畳んで、でぐち荘に戻ることにする。
昼飯は、城ヶ島でいつもの漬け丼を食べることにした。
最近では、中国人のお客さんもたくさん来るそうで、一言「ズケ」と言って注文するらしい。
城ヶ島の端っこにあるこの小さな店も、随分と有名になったものである。
店主は、料理を作りながら来年行われるオリンピックについて不満があるようで、私と同じように冷めた目で見ていた。
大満足の昼飯を食べた後は、城ヶ島から事務所に向かい、予定通り月初の仕事をこなした。
為せば成るなさねばならぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり…なのである。
