女王様とのご対面 燕岳2日目〜燕山荘から下山〜

燕山荘2日目、5時に起きて外に出る。
すでに沢山の人がいて、自炊部屋で一緒に飲んだ人が挨拶してくれた。
天気は快晴、昨日ご対面できなかった燕岳は目の前にある。

燕山荘 日の出日の出。

燕山荘 日の出燕山荘 日の出雲海の先にある槍ヶ岳も赤く染まり始めた。
都会では、憂鬱そうに歩いている人が多いけど、この光景を見ている全ての人の顔が微笑んでいるように見える。
それは、この時間の美しさと、今日の山歩きへの期待感からだろう。

IMG_1174.jpg小屋の前で朝飯。
私は、サトウのご飯を温めて蟹のあんかけ丼。
レトルトのご飯を湯煎で食べるには時間がかかるけど、上下に穴を開けて蒸せば半分の時間で食べ頃になる。
周りの山々を見ながらコーヒーを飲み、ザックを小屋の前に置いて燕岳に向かう。
近くに見えるけど、往復するには50分かかる。

燕山荘 テント場テント場は快適そうだった。
頑張ってテントを担ぎ上げ、夜空を見上げながらウィスキーをやるのもいいかもしれない。

燕岳燕岳 イルカ岩燕岳への道は、まるでテーマパークを歩いているように変化に富んでいて楽しい。
定番のイルカ岩と槍ヶ岳のツーショット。イルカ岩は本当にイルカに見える。

燕岳燕岳昨日会った81歳のおじいちゃんも歩いていた。
何度も来ているらしく「もうこの辺りで引き返そうかなぁ」と言っていた。どうぞ今日も楽しい山歩きをしてください。

北燕岳燕岳山頂に到着。
狭い山頂は7〜8人くらいしか立てないので、空きスペースが出てから立った。
北燕岳に続く稜線を人が歩いている。
まさに天空の散歩道。今思えば、行ってみれば良かったかも。

燕岳10分ほど滞在して下山。
ガスは湧いたり消えたり…。

IMG_1204.jpgIMG_1206_20190925.jpgなぜか往路では気づかなかった尖った岩が凛々しい。
奥には、これまた尖った槍ヶ岳。

そして燕山荘に帰還。
トイレを済ませた後すぐに出発しようと思ったのも束の間、私のゲイターが無くなっている事に気づき暫し捜索。
残念ながら見つからず、中房温泉への下山を開始する。

IMG_1208_20190925.jpgしばらく下った所から燕山荘を見上げると、こんな感じで見えた。
昨日はこれが見えなかったので、黙々と歩いていた場所である。

IMG_1209.jpgマップ上に書いてある「クサリ」の場所はココ。
全くクサリに掴まる必要はない。
ちなみに、中房温泉から燕岳までの登山道はとっても整備されているので、危険な箇所はゼロ。

IMG_1217_20190925.jpgこの場所からも小屋が見える。

ナナカマドの実今日は水曜日なのに、登ってくる人が沢山いて、すれ違えない場所では何度も待つ。
やはりこの時期は曜日に関係なくみなさんやって来る。
そして、標高が落ちるとナナカマドの実が目につくようになった。
調べて見ると、ナナカマドの実には少しだけ毒があり、雪が降り実が凍る頃に毒が抜ける…とある。
鳥たちもそれがわかっていて、冬の初めに食べるらしい。
植物と動物の織りなす自然の摂理というのは、不思議で面白い。

下山は、第一ベンチで少しだけ休んだだけで一気に下りてきた。
しかし、1400メートルの標高差はダテではなく、翌日から出た筋肉痛がなくなるまで四日間ほどかかった。
その筋肉痛は、街中のちょっとした下り坂でも筋肉を使っているってことを再認識させてくれた。
これで今年の夏山はおしまい。
来月からはカヤックシーズンだけど、私は三浦以外を漕ぐことができるんだろうか?